宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

宙組公演 『アナスタシア』観劇

 明日千秋楽を迎えるミュージカル「アナスタシア」を観に行ってきました。
先月も観劇していたのですが、今回がmy千秋楽となったこのタイミングでの感想となります。

ってか、今回は公演中にいろいろありましたもんね~(それについては別のページで)

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 個人的にこのアナスタシアはとっても楽しみにしていた公演した。
公演が決まる前からブロードウェイ版のサントラをよく聞いていたし、今年本当なら梅芸で外部(宝塚以外の舞台)公演を見るはずだったんですよね。
結局公演中止となってしまい、幻となってしまった梅芸制作版(東京公演も殆どの公演が中止だったし)

宝塚で公演される海外ミュージカルは、外部とは演出面とか歌詞とかいろいろ違うことが良くあるから、いったいどうなっているんだろう?って思ってました。(外部公演はBWのセットとか衣装とか同じだったらしいし)
先述通り見てないので、私は比較はできないけど

正直、1回目に見た時はところどころ「梅芸版のあのキャストだったらどうだったんだろう?」とか脳裏にちらついてたんですけど、昨日はまったくそんなことなかった。
宝塚版も凄い素敵だったーーーーーーー!!!!!
 

1幕の幕開け冒頭の少女時代のアーニャを演じるみねりちゃん(天彩 峰里)がとりあえず、超絶可愛い!!!
可愛すぎる。目が釘付け!マジで。苦笑

BW版などの歌声のイメージが強すぎて、最初聞いたときには微妙に違和感を感じたすっしーさん(寿 つかさ)マリア皇太后のハスキーな歌声も、皇太后の過酷な人生(ロマノフ王朝)を考えるとそれはそれで味わい深い。

私、個人的にアナスタシアの中では一番好きな楽曲が「Once Upon a December」なんですよね。この冒頭の場面はもちろん、何度か出てくるんですが、メロディラインが美しくて美しくて。
華やかなロマノフ王朝が革命によって滅んでいくプロローグで既に泣いてしまう。私。(涙腺弱すぎ)

詐欺とかスリとかしながら暮らしているディミトリは、我らがトップスターゆりかさん(真風 涼帆)が演じてるわけですが、いやいやいや、こんなカッコよくてスマートな男性にならそりゃ騙されるよね笑(と、街の女たちも言っていた)

と思ったら、傍にいらっしゃるお髭がチャーミングな男性はずんちゃん(桜木 みなと)演じるヴラドじゃないですかぁ~
髭好きなので期待してたんですが、ずんちゃんのヴラドは想像以上にチャーミング♡
パリ行のチケットが欲しくてディミトリのもとを訪れたアーニャ(星風 まどか)を、アナスタシアを演じるように説得する「Learn to Do It」の場面とか、(3人とも)超チャーミング
あと、2幕から本格的に出てくる皇太后侍女リリー役のそらぴ(和希 そら)とのデュエットとか、めっちゃ良い!!
場面としても可愛いし楽曲もソーキュート♡「The Countess and the Common Man」
そらぴリリーといえばナイトクラブで昔のロシアを想いながら歌う「Land of Yesterday」も、男役さんが演じる女役ってだけあって迫力もあるし、そもそも、この曲好き。盛り上がるよね。


Land of Yesterday」といえば、ディミトリの相棒だしヴラドの場面が多いのはわかるし、宝塚だとそんなヴラドではなくグレブを演じるのが2番手になるのは理解できるんですが、グレブはやっぱりそこまで出番がないからちょっと残念かも。
(グレブも「Land of Yesterday」を歌う場面がある)
もちろん、キキさん(芹香 斗亜)にも「The Neva Flows」とか聴かせるナンバーもあるんですけどね。
私、地味に「The Neva Flows」好きなんですよね~。とても敵役が歌うとは思えないようなどこか優し気で壮大なナンバーで。
これは、もう私の個人的な問題だから仕方がないのですが、歌ってるときはさほど気にならないんですが、どうも私の中でグレブは低音の男性のイメージが強くてキキさんの声がそれとはまったく違う(けっこう高音?)のが気になってしまって。。。

 

オペラ座での白鳥の湖の場面は、もちろんアーニャと皇太后、それにアーニャを励ますディミトリも見るべき場面なんだけど、舞台中央で繰り広げられるスワンレイクね~
先日、まさかのタイミングで次期トップ娘役に発表になったかのちゃん(潤 花)オデット姫を演じてるし、ロットバルトはFLYING SAPAで気になった優希しおんくんだし。気になる。苦笑

オペラの後の面会で、皇太后に拒絶され絶望と失望のままホテルに戻ったアーニャのところに、ディミトリの発言によって、真実を見つめることをある意味恐れていたのかもしれない皇太后がアーニャに会いにホテルにやってくる場面。
そこでふたりは本当の意味で再会するんですけど、そこで歌われるのも「Once Upon a December

グレブとの対峙の場面、というかグレブの描かれ方が、なんていうか観劇前はレ・ミゼラブルのジャベールのようなしつこ~くて、いやらし~い感じか思ってたんですね。
そしたら意外と彼も彼の父親への思いと使命とので苦しんでいた男といった形で描かれえていて、それは別にグレブのストーリーとしては良いのですが、なんか、その部分も含め、他のキャストと比べると描かれ方が少し弱く感じてしまう。汗
オリジナル版だと違うのかなぁ~?


そういえば、まぁ、BW作品はやっぱり配役がそんなにないから仕方がないですけど、しどりゅー(紫藤 りゅう)とか、こってぃ(鷹翔 千空)がめっちゃちょい役だったのがねー
クラブのボーイしてるしどりゅーには気づいたけど、ディミトリのスリ仲間たちの一人も演じてるとか、最初全然気づかなかったし。苦笑
(こってぃもスリ仲間のひとり)


本作が、今年最後の観劇だったんですけど、いろいろあった一年でしたがとても素敵な作品で締めくくることができて良かった。

 



三井住友カード ミュージカル『アナスタシア』
ANASTASIA THE MUSICAL
Book:TERRENCE McNALLY
Music:STEPHEN FLAHERTY
Lyrics:LYNN AHRENS
Inspired by the Twentieth Century Fox Motion Picture by special arrangement with Buena Vista Theatrical
From the play by Marcelle Maurette as adapted by Guy Bolton
潤色・演出/稲葉 太地

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