つづいて、ミュージカルの感想です。
ダ・ヴィンチとかメディチとか史実上の人物が出てきますが、まぁ、フィクションのオリジナル作品ですね。
特に期待するわけでもなく、まぁ先行画像の真風(真風 涼帆)とかポスターのキキさん(芹香 斗亜)がカッコ良かったので見に行ったって感じでした。苦笑
さて、個人的な感想でネタバレしてます。
観終わっての感想は、なんだろう・・ストーリーが破綻してるわけではないんですけど、面白かったような、面白くなかったような、なんかもやっとする。。。。
で、考えてみたんですけど、なんかこれって必要あった?って思うところが個人的には多かったのかも。(主に主役2人に関して)
そもそも主人公がレオナルド・ダ・ヴィンチである必要性が全く感じられない。。。ただの絵描きじゃダメだったの?
カテリーナは何に対してあんなに罪を感じていて、なぜグイド司教の言うままロレンツォの愛人なんてやってんの?
ロレンツォとジュリアーノのメディチ兄弟は、簡単に騙されすぎやしないかい?
とかねー苦笑
レオナルド・ダ・ヴィンチ(真風 涼帆)
あのもったりとしたお衣装を着ていてもすらっと見えるのはさすがって感じでしょうか。でも、主人公の割にあんまり活躍してないんですよね~
死んだカテリーナを抱えて、彼女の名前を叫ぶとか、WSSとだいぶ被る。笑
カテリーナ(星風 まどか)
ヴィンチ村に住んでいた頃のレオナルドの(たぶん)初恋の人。まどかちゃんは可愛くて綺麗で。スチール写真で見るよりも実際の舞台上での姿の方がステキ。
舌足らずなまどかちゃんの話し方は今回の役柄&ビジュアルにはそぐわなかったかもですが。苦笑
ロレンツォ・デ・メディチ(芹香 斗亜)
滑舌が怪しいのは今回のキキさんも同様ですね(笑)でも、噛みそうで意外と噛ない。しかし、宙組きてからキキさんいい感じのお役が巡ってきてますね~
赤いお衣装がとてもお似合い。髪型もいい感じ。
しかし、死んだんかよ~って思ったらちゃっかり生きてたり。ここは史実通りにしたからかもしれないけど、割とストーリー上で悪役として描かれているのに、たいして粛清もされずに生きてるってのが、この作品の一番のもやりポイントなのかも。
愛人のカテリーナの事もそんなに大切じゃなかったみたいだし
グイド司教(愛月 ひかる)
意外と出番がある愛ちゃん。(お歌のソロもある)自分の野心のためにカテリーナを使ってパッツィとロレンツォ暗殺を目論むとか、意外とこちらが本当の悪役だったりする。
しかし、愛ちゃんカッコいいし迫力もなかなかですが、愛ちゃんの行く末が分からない。。。路線ってか別格向きのお役な気もするし(でも、今年東上したしな・・・)
ジュリアーノ・デ・メディチ(桜木 みなと)
1幕の「白鷺の城」に続いて、ずんちゃん結構新境地?
若干兄上(ロレンツォ)に対して反抗期を迎えているずんちゃんジュリアーノ。(嫌っているけど、他人に兄上の悪口を言われるのは嫌だったりするのよ)
髪型はイマイチ好きじゃないんだけど、ビジュアル的にはだいぶ好きな方。ずんちゃんは丸顔だったからニガテだったんだけど、最近好きだわ~
しかし、いくら恋に盲目とはいえ思い込みが激しすぎる。
あとね。やっぱりカテリーナ失ったレオナルドが、彼女をモデルに「モナ・リザ」を描いたとか、安易すぎる展開じゃないかい?
ってか逆に「モナ・リザ」って有名すぎて(いくら舞台上での演出とはいえ)あんな大きなキャンバスに描かれた「モナ・リザ」見せられたら失笑しちゃうよ。
個人的には昔ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」を描くまでを描いた小説『ジョコンダ夫人の肖像』を読んだことがあるので、余計に違和感があったのかも~苦笑
割と全体的に暗い(しっとりしてる?)作品で、なぜかステージライトも暗めで中で、明るい風を吹かせてくれるのがレオナルドの工房仲間たち。
若干能天気な感じでもありますが。苦笑
でも、最後の教会のシーンは不要だったのでは?覗くくらいならもっと早く助けに来るなりすればいいのに、覗くだけでなんにもしてない
あと、下級生3人の活躍が凄いですね
サライ役の天彩峰里ちゃんと少年時代のレオナルド役 愛海ひかるくんに、少女時代のカテリーナ夢白あやさん
みねりちゃんは可愛いので、星組から組替えしてあたりから注目している娘役さんなんですが、今回は少年役で。(それも可愛い)しかも、サライは出番も多いしセリフも多くてこの学年にしてはなかなかおいしい。
そして、 愛海ひかるくんも前作(天河)に続き抜擢が続いてますね。いや、男役さんに少年役が続くのは抜擢と呼んでいいのかちょっとわかんないけど。苦笑
もしかして、劇団は愛海ひかるくんに娘役への転向を進めてるのかな?
夢白さんは、昨年のまぁ様退団公演「神々の土地」での新公ヒロイン抜擢に続き、今作も新公主演を射止められてますが、彼女は大人っぽい容姿をしているので、童顔なまどかちゃんの子供の頃の役ってのがイマイチしっくりこない。
歳取ると若返るカテリーナ(笑)
さて、初日当日に飛び込んできたまどかちゃん一部休演のニュース
部分休演で『第23場 フィナーレF』ってことで、はい。デュエダンですね。
代役に抜擢されたのは夢白さん。彼女も素敵だったのですが、トップスターとトップ娘役がダンスしてこその宝塚のデュエダン。
そう思うと、この場面、まぁ、構成とかの都合もあるから割愛することはできないんでしょうが、どうにかできなかったんですかね。。。
ってか、本編でまどかちゃん結構踊ってたから、もしリフトとかするのに支障がある部分のケガとかなら、振付を変えればいいのに~と思ってしまいました。
ミュージカル・プレイ『異人たちのルネサンス』
—ダ・ヴィンチが描いた記憶—
作・演出/田渕 大輔