宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ミュージカル『メリー・ポピンズ』

チム・チム・チェリーや、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスなど誰もが一度は耳にした事のある楽曲で彩られたミュージカル「メリー・ポピンズ」を観てきました。

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 子どもの頃に映画版を見たことはあったのですが、やはりどうしても子供向け(ディズニーだし)ってイメージがあったので、公演が発表になった際にはまったく見る気がなかったのですが、プロモーション動画が公開され、制作発表の動画がアップされ、だんだんと見たい気持ちが膨らんできたので最終的には観劇を決めちゃいました。

メインキャストは基本的にダブルなのですが(子役はトリプル、フォースキャスト)、今回私が観劇したのは以下キャストです。主要キャストでこれだけのダブルがあると、正直迷っちゃいますよね。
メリーは濱田さんが絶対条件として、バートは大貫さんとカッキー(柿澤勇人)のどっちがいいかなぁ。歌って意味では、やっぱりカッキーがイイかな?と思っていたのですが、製作発表見て大貫さんの歌声、結構イイじゃん。ってなって、濱めぐメリー大貫バート回をメインで日程を決めました。

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 メリー・ポピンズ濱田めぐみ
 バート:大貫勇輔
 ジョージ・バンクス:駒田 一
 ウィニフレッド・バンクス:木村花代
 バードウーマン&ミス・アンドリュー:鈴木ほのか
 ブーム提督&頭取:パパイヤ鈴木
 ミセス・ブリル:浦嶋りんこ
 ロバートソン・アイ:もう中学生
 ジェーン・バンクス:浅沼みう
 マイケル・バンクス:坂野佑斗

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さて、ネタばれ含む個人的な感想です。

映画版なんて本当にずいぶん観ていないというのに結構記憶していたようで、1幕の途中までは映画と舞台の違いを見つけたり、映画でも出てくるシーンをなぞってみたりしていたのですが、いつの間にかメリーポピンズの世界に引き込まれていました。
昔映画を見たときよりも、意外とメリー子どもたちに厳しい印象を受けたのですが、それでも子どもたち同様メリーのことが好きになってるんですよね~。まさにメリー・ポピンズマジック

濱田さんは劇団四季時代からディズニー系のミュージカルを多く演じてらっしゃるからってこともあるのかもしれませんが、お歌や演技は間違いなのは分かっていましたが本当にメリー・ポピンズそのものって感じでした。

 

おしゃべりのお店の場面(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)も、もちろん見ていて楽しのですが、個人的には2幕からの方が印象的でした。なんていうか、ただ、楽しいだけではないのですよ。
1幕ラストでまさかのメリーがバンクス家を去ってしまうわけですが、そんな中でジェーンとマイケルがバートに公園で出会う場面。
「煙突掃除と握手すると運が良くなる」
まさにその言葉の通り。バートと握手したとたん運が向いてきた。「凧を揚げよう/ Let's Go Fly a Kite」で空からメリーが降りてくるシーンは、まるで私自身もメリーが戻ってきてくれることを願っていたかのように自然と(嬉しくて)目頭が熱くなってしまいました。演出といい楽曲といい涙を誘うのですよ。

そしてそして、「ステップ・イン・タイム/ Step in Time」の楽しくて、カッコいいことっ!本当にこの場面のダンスシーンは圧巻でしたっ!個人的にタップダンスが好きなので見ていてホント気持ちよかったぁ~。
バート役の大貫さんは元々ダンサーで、以前別のミュージカル作品を見たことがあるので、その身体能力の高さについては知っていたのですが、ホント凄かった。あの天井でのタップとか、前方席で観ていたものだから余計にその凄さを感じてしまいました。
あとね、バートってちょいちょい良い事言うんですよね~。「運がよくなる」とかもそうでしたが、ジェーンとマイケルが屋根の上に上った際の場面でも、まるで人生における大切な言葉とも取れることをさらりと言ってくれちゃうのです。

映画版では後半部分はあまり覚えていなかったのですが、なんとなく銀行のシーンとか幼心に見ていて怖い印象があったのですが、ミュージカル版はその銀行の場面も(他の場面も)、トータルでハッピーエンドで見ていて幸せな気持ちになしました。
最後にメリー・ポピンズがバンクスを去る場面も、さびしいのだけれど、でも、バンクス家にとっては前向きなことで。
バンクス家はパパもママも子どもたちも、もう、メリー・ポピンズに頼らなくても大丈夫、やっていけるからこそのお別れ。だから1度目のお別れとは違うのです。


そしてそして、最後のフライングシーンっ!
素晴らしい演出っ!前方席で観ていたので、メリーが頭上を飛んでいく形になったのですが、この場面2階席、いや、3階席で観ていたら、メリー・ポピンズが近づいてくるのが凄かったろうなぁ~って思いました。
ホント、舞台って、キャスト違いや、観劇日が違っても違う印象を受けたりしますが、客席の位置によってもいろんな見え方がしますよね。(やっぱり観劇は生が良い)

DVD化はきっと難しいのでしょうけど、直ぐにとはいわないけど、再演してくれたらよいなぁ~
そして、その時には、東京・大阪以外の地方でも公演してくれると地方民も観劇しやすいのですが。苦笑

それに、この作品は大人も楽しめるだけでなく、子どもも楽しむことが出来ますからね。(小さな頃からミュージカルに触れるのは良いことだ☆)

 

 


 

ミュージカル『メリー・ポピンズ』
原作:パメラ・トラバース
オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン
追加歌詞&音楽:ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
訳詞:高橋亜子
脚本:ジュリアン・フェローズ
翻訳:常田景子
オリジナル演出:リチャード・エア
共同演出/オリジナル振付:マシュー・ボーン

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