宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~2020

今年の3月後半ごろから、まるで時が止まったかのようにすべてのミュージカルや演劇が次々に公演中止になり、私の手元のチケットもただの紙となり

このまま以前のように劇場のでミュージカルを見ることができるのだろうか?と思っていましたが、先月、ようやくミュージカルを観に行くことができました。
特に私のような地方住まいでは、公演(コンサート形式がほとんどですが)再開されたものも、とてもこの状況下でと遠征することができず。
そんなわけで、この「あしながおじさん」は本当に待望のミュージカルだったのです。
ミュージカル観劇を再開して1発目の公演が本当にこの作品で良かったっ!

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3年前にも観ているし、なんだったらDVDも持ってるんだけど、今回の公演はホント最高だった。
前回も最高だったのに、これ以上最高になることなんてあるの???って感じ。

楽曲がとても素晴らしいのはもちろんなんだけど、演じる、たったふたりのキャストであるジルーシャ・アボット坂本真綾)とジャーヴィス・ペンドルトン(井上芳雄)。
ちなみに、伴奏も前回同様3人体制等とてもコンパクトな舞台ではありますが、たった5人で作り上げているとはとても感じられない大きな舞台でした。
本当に。


ジャーヴィスのサリーの兄のジミーたちに嫉妬する姿とかが、以前よりも子供っぽいというかとても素直に表現されていて、見ているこちらは自然と笑顔になっちゃう。苦笑

逆に、ジルーシャが自分の生い立ちを(他のクラスメイトと比べたり)歌う場面は以前よりも胸が締め付けられる。

 

そして、ふたりがジャーヴィスとジルーシャが、お互いのある種の意地の張り合いですれ違っている期間など、私たちは観客ですべてを見ているから、もう本当に切なくて切なくて。

 

そして、卒業式からのくだり

もう、2幕は特にいろんな場面で涙があふれてきてしまって、50%の客席数でホントよかったと思うくらいには号泣。
(マスクしてたからってのもあって、もうぐちゃぐちゃ苦笑)

 

なんでだろう?今回は本当に以前観劇した時よりも、ダイレクトに胸に響いてきました。


ある意味ソーシャルディスタンスなのか、ラストのダディの正体がジャーヴィスと判る場面などは演出が若干変わっていたのですが、それもとても自然でこちらもとてもよかった。

お話も、結末もなにもかもわかっているのに、毎回切なくなるし、涙が出てくるし、胸が熱くなる。

ホント、この作品はたくさんの人に見てもらいたいし
何度でも観たい作品。


とはいえ、正直前回の公演で実はもう、芳雄さんと坂本さんコンビは最後かな?って思っていたんです。
おふたりとも初演から数えるとずいぶん年齢を重ねているし。

とはいえ、おふたりの代わりにこの作品を引き継げそうなキャストも思い浮かばないの正直なところなんですけどね。

 

 

 

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ~あしながおじさんより』
音楽・作詞:ポール・ゴードン
原作:ジーン・ウェブスター
翻訳・訳詞:今井麻緒子
脚本・演出:ジョン・ケアード
出演:井上芳雄坂本真綾

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