宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ミュージカル マタ・ハリ(再演)2021

初演を見てから、再演しないかなぁ~と待っていた待望のマタハリを先日観劇に行ってきました。

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今回もダブルキャストだったのですが私が観劇したのは次のキャストです。
そして、いつもながらの浅~い観劇の感想を。

マタ・ハリ:愛希れいか
ラドゥー大佐:加藤和樹
アルマン:三浦涼介
アンナ:春風ひとみ
ヴォン・ビッシング:宮尾俊太郎

好青年ってイメージの万里生さんががどんな感じにラドゥー大佐を演じるのか凄い興味があったんだけど、どうしても初演で見たラドゥー加藤が見た過ぎて苦笑
マタに関しては初演から、どうも私の中のマタとは柚希さんのイメージとは違ったので今回は愛希さんを。
アルマンは正直迷ったんだけど、まぁ、久しぶりにりょんくんでも観てみるかって感じのノリでのこちらのキャストとなりました。笑

さすがに3年くらい経ってるから記憶が曖昧なんだけど、初演から若干演出とか変わってるよね。大きな違いは、マタがアルマンに自分の過去を告白する場面と、2幕のヴォン・ビッシングねっ!!!
いや、最初宮野さんがキャスティングされてた時は「????」となったんです。確かにヴォン・ビッシングは1曲くらいしかナンバーがなかったと思うのですが、とはいえ初演は吉原さんが演じられていたし。それになにより宮尾さんてダンサーじゃないですか?なんか(いろんな意味で)もったいないなぁ~って思っていたのですが、観劇してみてびっくりというか、さすが宮尾さんをキャスティングするだけあって、ヴォン・ビッシング踊るのよ~!!
めっちゃカッコ良かったし、想定外だっただけに、超テンションが上がっちゃったよ。
こんなことなら観劇を迷っていた友人も誘えばよかった。(宮尾さんのダンスが見たいといっていた)ダンスシーンなんてなかったよって言っちゃったんだよね汗汗💦
あと、宮尾さん、結構歌えるのね。それにもびっくり。

 
さすが元宝塚トップ娘役さんだっただけあって、愛希さんはスタイルが良くって、あのマタのお衣装も凄い似合ってる。ダンスシーンは流石でしたね。
私、愛希さんが宝塚に在籍されていた頃にダンサーとしての愛希さんがとても好きだったので、なんか、ちょっとそのころの姿が見れて嬉しかった。
ファムファタル的な妖艶な感じはしなかったんだけど、まぁ、ただの踊り子が時代に(というかラドゥー大佐に)危険な女スパイに仕立て上げられてた感が強く感じられたかな。

ラドゥー大佐はさぁ~。もう語りたいことが山ほどある。(書ききれん)
正直、この作品、楽曲は良いけど、ストーリー的には(ってかマタハリとアルマンの安易な行動とかに)ツッコミ入れたくなるような作品なんだけど、でもでもでも!!
この加藤ラドゥー大佐が見れるなら、もう十二分に観劇する意味がある!!!!
なにこの強引で傲慢で酷い男。そのくせ色気がヤバい。たまらん
戦争を止めようと必死にもがき苦しむ姿もたまらんけども、なによりも2幕!!
自宅にマタハリが訪ねてくる場面ね。
もう、この場面を見るために観劇したといっても過言ではない。(言い過ぎか?苦笑)
ネクタイを緩めるシーンとか、もう、心の中はギャーギャー大騒ぎだったわよ。苦笑
ところでこの場面も、何気に演出が変わってるのね。
確か、初演も奥様がラドゥーがマタハリに迫るのを目撃していたけれど、ラドゥーはすっとぼけて終わるってた気がする。
そっちの方が良かったなぁ~って思っていたところに、まさかの妻を押し倒すラドゥーの行動に、いや、こっちも(ラドゥーのあくどさがより強調されて)良いかもしれんと直ぐ思い直したり。苦笑

ちなみに、ラドゥーの奥様は個人的には初演のキャストのほうが良かったんだけど、別の大作コンサート出演中だったのね。

さて、りょんりょんのアルマンです。
あの癖のあるダンスとか、動きは少なくなっていた気がするけど、やっぱりちょっと癖があるよね~お歌とお芝居に。
ハマればハマるんでしょけど。(私にはハマらなかった苦笑)
アルマンといえば、ピエールの役は低身長という制約でもあるのでしょうか?苦笑
前回はたしかピエールもダブルキャストだったと思うんだけど、今回は違うキャストさんが演じられてますよね?
りょんくんも結構高身長だし、東くんほどではないとはいえ、またしても身長差が。。。これはわざとなんでしょうか?
(アルマンが上官に見えやすくなるようにするためにあえてしてるのかな?)

衣装係のアンナは、初演も再演版もとっても良かった。(こちらもキャストが違う)
マタハリのことを一番想っていて、守ろうとしているのはアンナだよなぁ~やっぱり。
アンナのお歌には毎回胸に響く。
マタがスパイになるのを引き留める場面とかとか、観ているこちらにはアンナの想いは苦しいほどに伝わるのに、マタハリには届かないんだなぁ~。。。。


裁判での布を使った演出が健在で良かった。この演出は、なんか好き。
布を使った演出といえば、初演に合った(国が変わる場面での)カーテン演出は分かりやすいと思ってたんだけど、どうやら前方席だとカーテンが走る音が耳についたらしいのでそこは改善されてました。
再演になるとやっぱり初演よりブラッシュアップされてるし、良いですよね。
まぁ、初演は初演で良い部分もあるんですけど。


今回の公演はDVDになるそうなので、気になっていた万里生ラドゥー大佐はそちらで確認しようと思います。
そして、何度でも加藤ラドゥーが見れるかと思うと今から楽しみ 笑



私が観劇してすぐに公演は中止になってしまったのですが、ホントこんな状況下で舞台を初日から千秋楽まで何もなく公演できることって普通じゃないんだなぁ~ってしみじみ思わされました。
今日出来たものが、明日は出来ないかもしれない。そんなギリギリのところで公演しているんですよね。
ある意味、この戦時中が舞台のマタハリの世界観と重なりました。


 

ミュージカル「マタ・ハリ
脚本:アイヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子

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