宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

梅芸公演『エル・アルコン-鷹-』

3連休初日に梅芸(梅田芸術劇場大ホール)まで、星組公演を観に行ってきました。
こちらも当初全国ツアー公演となる予定だった公演ですが、スケジュール変更に伴い梅芸のみでの公演となりました。 

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基本的に全ツといえば再演作品を公演されますが、まぁ、初心者の私は当然見たことがなくて(苦笑)
どうやら本作はマンガが原作らしいのですが、その原作マンガも未読です。苦笑

そんなまったくの前知識がない私が観た、うすっぺらい感想です(ネタバレ含む)


プロローグから始める主題歌は、最初CMとかで観た時は、(失礼ながら)古臭くてダサいなぁと思っていたのですが、劇場で観ると全然受ける印象が違うのね。
お芝居が始まるってワクワク感を高めてくれる。笑


お話の前半部分は、どう考えても矢継ぎ早にストーリーが進むので、あらかじめあらすじを知ってから観劇したほうがよさそう。
そして、おそらく原作マンガが長編とかなんですかね?
展開が早いんだけど、その展開が早い為に、主人公であるティリアン役のまこっちゃん(礼 真琴)の魅力が全くわからない。
ダークヒーローらしいけど、いや、ダークな部分しか描かれてないでしょ。苦笑

ティリアン、育ったイングランドでスペイン人だっとしていじめられててどうやら不遇の幼少期を過ごしたと思われるんだけど、その部分の描き方が弱いし、そのバックグランドがあったからティリアンがどんなことをしてものし上がっていくってだけの説得力がまったくないんだよねー苦笑

まこっちゃん、以前よりもだいぶ痩せた?まるっこくて可愛らしい少年のような姿はそこにはなかったから、ご自身も少年漫画っぽい自分のキャラクターから脱そうとしてるのかも~って思いました。
あと、前回2月に舞台を観た際には、目の下にたるみのようなものが結構見えて、疲れてるんじゃないかと心配してましたが、これまでのタイトスケジュールと違い、コロナ禍ということで、いつもよりある意味余裕があるのかその部分がなくなっていたので安心しました。笑

あと、こっちゃんって、お歌は皆さんご存知の通り上手なんですけど、歌芝居はあんまりお上手ではないんですね。
なんでもできるマルチプレイヤーだと思ってたんで意外でした。

なので、愛ちゃん(愛月ひかる)演じるルミナス(のちにキャプテン・レッドと名乗る海賊になる)たちに感情移入しちゃうし、最後のティリアンとレッドの戦いの場面とか、自然とレッドを応援しちゃう。苦笑

私、愛ちゃんが宙組にいた頃の作品は少ししか見たことがなくって、で、やっぱり印象深いのはラスプーチンだったりするわけですよ。苦笑
なんで、今回の正義のヒーローのような王子様的なキャラクターは凄い新鮮でした。
愛ちゃん、正統派ヒーローも似合うのね~

女海賊だというなこちゃん(舞空 瞳)演じるギルダ
唯一前情報で、なんとなく知っていたなこちゃんが女海賊を演じるという事で、楽しみにしていたんですが、キャラクターはわりと期待通りだったんだけど、服装が。。。
いや、原作に忠実なのかもしれないけど、船の上では他の船員たちと同じでもっと海賊らしい格好をしていて欲しかったかも。。。苦笑
それでもって、ティリアンと密会する場面だけドレスアップしてる方が、素敵だと思うんだけどなぁ~。
まぁ、好みの問題かもしれませんが。

一足先に観劇を終えた友人からは、あかさん(綺城ひか理)が3番手ポジションだったよ。と聞いていたので、結構期待していたのですが、あんまり出番なかったですよね。
主人公のティリアンに影響を与えた人物ではあるかもしれないけど、その割には最後あっさり殺されちゃうし💦
まぁ、あそこももうちょっと盛り上がる描き方があったのかもしれませんが。
あと、案外あかさんのお歌がいまいちでちょっと残念。ニガテなキーだったのかもしれないけど。

あかさん同様気になるぴーすけ(天華えま)は、あかさんより少しだけ出番は多いんだけど、お役が残念過ぎる(涙)
情けない役じゃんって印象から始まって、中盤カッコイイ寄りに挽回するんだけど、結局最後は残念感じであっさり殺されちゃうし。。。。

まぁ、あかさんも、ぴーすけも、本当なら各キャラクターごとにもうちょっと深いキャラクターごとのお話があるのかもしれないけど。。。
これ、あれか。
ムダにキャラクターが多く出しすぎて、それで各キャラクターの良さが描けなくなっちゃったパターンかも。苦笑


それに比べると、超目立ってたし、おいしい役だったのはブラックを演じてる天飛華音くん。ブラック自体は、友人から下級生がブラックに抜擢されていることにネットがざわついてたよ~と聞かされていたのですが、観劇してみてなるほど納得。
これ、役どころを事前に知っていたらそりゃざわつくわ。
聞かされた時には、ブラック?!戦隊ヒーローかよっと思ったのですが、ある意味正解?笑
愛ちゃん演じる正義のヒーローレッドの片腕ですもん。
あかさん、ぴーすけより断然ブラックのほうが良い役だし、目立つ役。
名前はなんとなく聞いたことがある気がしてたんですが、既に新公主演済の生徒さんだったんですね。これは今後推されていくんだろうなぁ~ってのが容易に想像できましたね。


いやしかし、ホント最後まで見ても、やっぱり主役としてハマるのは愛ちゃんのレッドだし、そっちがメインとしての作品のほうが見たかったかも。
もしくは、ティリアンがギルダを愛することで、今までに自分がしてきた数々の非道な行いを悔い改めるような場面とかあればまだ良かったのかもしれないけど。
ただ、自分の野心のために無実の人たちを陥れたり殺してきたティリアンに魅力を感じることは全くなかったですねー
まぁ、好みの問題なんだろうけど。私からすると、ないわーー



ところで、幕間休憩中にマダムたちがこっちゃんと瞳ちゃん、めっちゃ合ってないわ~とお話されているのが聞こえてきて、そうかな?と思ったのですが、確かに、ひっとん、愛ちゃんとか別の組子と組んでるときのほうがしっくりくるんですよね~。
じゃぁ、だれがまこっちゃんに似合うんだって思ったんですけど、それこそジュリエット役の桜庭 舞ちゃんとか似合うんじゃない?こっちゃん程歌うまではないけど、ひっとんより上手だし、ダンスはそこそこできた気がするし、可愛いし、なにより小柄だし。
今回も、ひとりだけキャラがちがうんだけど、場が和むし、愛ちゃんとも何気に似合う。

くらっち(有沙 瞳)のペネロープも綺麗で可愛らしかったですけどね~。ジュリエットとはちょっと違う意味でこちらもぶりっ子な感じだったけど、どっちのキャラも嫌いじゃない。笑
でも、くらっちはこっちゃんとはないだろうからねー



さて、続いては、ショーの感想です。




グランステージ『エル・アルコン-鷹-』
青池保子原作「エル・アルコン-鷹-」「七つの海七つの空」より~
原作:青池 保子(秋田書店
脚本・演出/齋藤 吉正

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