宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

月組公演 『I AM FROM AUSTRIA』

ひさしぶりに月組公演を観に行ってきました。「I AM FROM AUSTRIA~故郷は甘き調べ~」です。(タイトルが長いな。なんて略せばいいのかしら?)

前回観たのが元月組トップ娘役愛希れいかの退団公演だったので、約1年ぶり?ちゃぴ(愛希れいか)も、美弥ちゃん(美弥るりか)もいないし、あんまり観る気もなかったんですけど、ケガから復帰されたれいこちゃん(月城かなと)も気になったし、なんだかんだ言って、ポスターが楽しそうだったので。笑

  f:id:annakobayashi060:20191024221633p:plain

ジュークボックス ミュージカルらしいのですが、まぁ、オーストリア発のミュージカルってこともあって知らない楽曲満載だったのすが、ポップスだけど聞きやすい曲ばかりで想像以上に良かったです。あと、現代のオーストリアが舞台なんだけど、なんか、セットとか衣装とかとにかく華やか。
ホテルのボーイがハリウッドスターがお忍びで泊まりに来るのをSNSに上げちゃうとか、ホント現代のお話って感じ。
まぁ、現代のお話の割に所々セリフが古くてちょっと変な感じがしたけど。苦笑
あと、あのちょこちょこ出てくる「エリザベート」ネタはオリジナル版でもあるんでしょうか?あそこまで連発されるとオーストリアには「エリザベート」しかないみたいじゃん。そんなことないのに。

ここからは超個人的な感想です。(ネタバレ含みます)


ホテルの御曹司ジョージ・エードラー役たまきち(珠城 りょう)は、こういう普通の青年役が似合うと思う。あと、短髪も。去年の「カンパニー/BADDY」の短髪も似合ってたし。
でも、なんだろう?ホテルの為に、両親とは違う方法とは言え、いろいろ考えてるし、活躍もしてるんだけど、なんか印象に残らないんだよね。苦笑

ハリウッド女優で実はオーストリア出身の女優エマ・カーター役はもちろんトップ娘役のさくらちゃん(美園 さくら)
私、実はさくらちゃんにニガテ意識があったので、前作のお披露目公演も観にいってないのですが、本作観てごめ~ん、誤解してたわ、と反省しました。いや、個人的には好みじゃないお顔なのは変わらないのですけど、本人比で綺麗になったと思うし。さくらちゃんは可愛い系より綺麗系のお役の方が似合うのではないかなぁと思いました。
お歌も、今回は地声歌唱が中心でしたが、頑張ってたしさくらちゃんの歌が一番良かったな。
やっぱりちゃんと生で舞台を見ないとわからないことって沢山ありますね。
ただ、ひとつ気になったのは、お芝居がなんていうか洋画の吹き替えとか、友近とかゆりやんレトリィバァがマネするアメリカ人みたいで違和感があったことかな。
まぁ、今回はハリウッド女優役だから、良いのかもしれないけど。

れいこちゃん(月城かなと)~~~元気そうでなによりです。
ケガしてから部分休演、全休と続いて心配してたのですが、フィナーレでは立派に2番手羽根を背負っていて。
ビジネスの為に、自身がマネージャーを務めるエマとアルゼンチンサッカー界のスーパースターパブロ・ガルシアを結婚させようとするんだけど、結局最後には自分の計画は失敗しちゃうし。ってか、そもそもパブロがゲイだってこと知らなかったとか間抜けじゃない?(パブロは自分がゲイだってこと隠してた感があんまりないんだけど 苦笑)
なんか、れいこちゃんってホント月組に組替えしてから、悪役が多いわりにまぬけな役が多いんだよね~なんなだろう?
あと個人的には意外とリチャード(れいこちゃんの役)の出番が少なく感じて、ちょっとがっかりしちゃった。

本作から組替えで月組に戻ってきたちなつさん(鳳月 杏)と、くらげちゃん(海乃 美月)は、まさかのたまきちの両親。いや、若すぎるでしょ。笑
たまきちは高校生くらいなのか?苦笑
こんな若くてカッコイイ父親と綺麗な母親とか、ありえないわ~~(うらやましい)
この作品自体が全体的にコメディだったからってのもあるんでしょうけど、ちなつさんのコミカルな演技とかお役を観るのは久しぶりで新鮮~。

しかし、ちなつさんの周りをうろちょろしてるさち花(白雪 さち花)が、うざいんだけどいい味出してる。でも私には、ドラッグクイーンに見えてしょうがない(ごめんよ)

アルゼンチンのスーパースター パブロ・ガルシアを演じているのは、ありちゃん(暁 千星)1幕はなかなか出てこなくて、いや、お話のある意味キーパーソンの割に2幕もそれほど出番がないの。(残念)
それでも、パブロには必殺ソング「MACHO MACHO」があるから、インパクト大。
スーパースターの割に超良い奴だし。
今回髪型とか、なかり攻めてるんだけど、やっぱりお顔は相変わらず可愛らしいからか、お髭があんまり似合ってない。苦笑(頑張ってましたけどね~)

元々注目されてましたけど、去年のエリザベート代役からますます目覚ましい活躍をしているおだちん(風間 柚乃)は、ホテルのボーイ役なんだけど、ジョージの友達ってこともあって出番が多い。コミカルな場面とはいえソロもあるし。
なにより、パブロに惚れられて、最後はくっついちゃうから(くっついてるよね?)かなり目立つ役どころ。新公学年とは思えないほど上手だしね。
個人的には、パブロが好きなホテル仲間のアンナ、ではなくてアンナと一緒に出てくる娘役さんがめっちゃ気になった!凄く可愛いんだもん~~。誰だったんだろう?
娘役さんは詳しくないからわからなかったわ。苦笑

可愛い娘役さんといえば、本作から娘役に転向した蘭世 惠翔は特に役付きが良くなってるわけではないんですね。なんとなく、イメージ的に男役から娘役に転向すると役付きが良くなる印象だったのですが、そういう訳ではないんですね。新公ヒロインにも選ばれてないし。エリザベートで子ルドルフ見た時に超可愛い~ってなったんで期待してたんですけど。ちょっぴり残念。

お芝居全編を通して印象に残ったのは、組長の光月るうでしょうか。
ジョージの祖母かと思ってたんですけど、ホテルのコンシェルジュだったのね。苦笑
月組って、組長がおいしい役やること多いですね~。(いや、月組だけじゃないか)


全体的に明るいし華やかだし、気楽に見れるハッピーミュージカルで、観てよかったと思う。平日に観劇したせいもあって、けっこう前方の席で見れたし。(ラッキー)

そういえば、公演期間の後半に観たせいもあって、客席の手拍子(劇中歌)が物凄く出来上がっていて、ちょっとびっくりしちゃった。さすが宝塚だわ。



日本オーストリア友好150周年記念
UCCミュージカル
『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』
作曲・作詞/ラインハルト・フェンドリッヒ
脚本/ティトゥス・ホフマン、クリスティアン・シュトゥルペック
オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/齋藤 吉正

        にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
     にほんブログ村