宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」in ステージアラウンド

夏頃からIHIステージアラウンド東京で公演されている来日公演「West Side Story in STAGE AROUND」を観てきました。
エスト・サイド・ストーリーは、どちらかというと悲劇物で、とくに2幕のあざけりの場面とかあんまり見たくない場面とかあるんだけど、うわさの回転する劇場で公演されるっていうのはちょっと興味があったので行っちゃいました(お金ないのに・・・)

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プロローグというか物語の導入部分でスクリーンに映像が映し出されるのですが(いわゆるWSSのイメージ的な例のあれです)このOvertureから始まるおかげで、この後に続く舞台がまるで、映画の世界が目の前に現れたような感覚になりました。
私は今回前方席だったので余計にそう感じたのかもしれませんが。
前方席だったからか、客席が回転してる感じはそんなにわからなかったんだけど、客席を囲んで映し出されるスクリーンのおかげでまるでエレベーターのように自分が上がっていったりするようななんとも不思議な感覚になることがありました。


今回のキャストメンバーは、JetsもSharksもそんなに長身はそろってないんだけど、やっぱりWSSといえばっ!な両手と片足をあげるあの場面のダンスとか、喧嘩の場面でもいちいち動きがキレキレで。

セットも凄い凝ってて見ごたえあるんですよね~
それこそ、セットに関していえば、2幕最後のトニーがチノを探す場面。ここで客席をぐるっと囲んでできたセットが活かされてたきがするなぁ。
バイクがステージ上を3台も走り回るのとか、ホントこの劇場ならではって気もする。

WSSは、「Jet Song (ジェットソング)」とか、「Mambo (マンボ)」「America (アメリカ)」が楽曲好きで、これをある意味聞きに行ったって感じでもあったんだけど、実際に観に行って印象に残ったのは、トニーとマリアの「Tonight (トゥナイト)」が断トツ。

特にマリア役のSonya Balsara(ソニア・バルサラ)の歌声と、トニー役のTrevor James Berger(トレヴァー・ジェームス・バーガー)のデュエットは、ロマンティックな演出も相まって凄い素敵で。
ソニアはまだ若いし、マリアの初々しさも凄く出てて良かったぁ。
まだミュージカル歴は浅いみたいなんだけど、それでこの実力とはホント凄いと思う。

私の中で、トニーは割と長身のイメージだったんだけど、トレヴァーは割と小柄よりだったので、最初はイメージじゃないなぁと思たんだけど、ギャングを卒業するくらいには大人で、でも、マリアに会った瞬間から脳内お花畑(褒めてる)になっちゃうくらい純粋な感じにはちゃんと見えたし、なによりマリアとのデュエットとか歌声が良かったなぁ。

演出面が良かった(特にセットっ!)だけに、最後のトニーがチノに撃たれる場面辺りの演出が残念で。なんというか、シンプルというかあっさりというか。
あそこの演出だけはちょっと。。。



しかし、このステージアラウンド東京で日本人キャストでシーズン3までやるらしですけど、そんなにチケット売れるのかしら???
来日公演は、よっぽどのスターが来ない限り(来ても)完売は難しいから仕方がないだろうけど、日本人キャストが発表されている限りイマイチで。(あくまでも個人的な意見です)
数人は観たいかも。と思わせてくれる人もいるけど、総合的にみると、特に遠征組からするとそこまで観たいキャストがいないという。苦笑
(それこそミュージカル初の人たちとか、歌えるの?踊れるの?という不安がぬぐえない)

あと、やっぱりステアラは客席数がまぁ中劇場くらいとはいえ、全席同じ金額ってのも厳しいかも。後方の上手下手寄りの席とかこの値段は払えないよね。
値段設定と言えば普段ミュージカル観てる人間からしても帝劇以上の金額で高いと感じるのに、ミュージカル俳優以外の俳優/女優のファンからしたら、正直高いでしょこの金額設定。


まぁ、でもおそらく今回の来日公演と同じステージセットを使うんだろから、その点では良いなぁ~とは思うけど。




 
ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』来日公演
IHIステージアラウンド東京
原案・初演時演出・振付:ジェローム・ロビンス
脚本:アーサー・ローレンツ
音楽:レナード・バーンスタイン
作詞:スティーブン・ソンドハイム
演出:デイヴィッド・セイン
振付リステージング:フリオ・モンヘ

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