さて、先日JCS(ジーザス・クライスト・スーパースター)を観に行ってきました。
物語自体はそんなに私には響いてないのですが(苦笑)例によって、楽曲が好きだったので、久しぶりの公演ということもあって勢いで行ってきました。
映画版は観たことがあったのですが、実は舞台を観るのは初めて。
友人には、題材の関連もあって、日本人キャストは(イメージ的に)イマイチと聞いていたのですが、そこについてはそうでもなかったです。十分良かった。
ちなみに、当日のキャストはこちら。
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ジーザス・クライスト:神永東吾
イスカリオテのユダ:佐久間 仁
マグダラのマリア:山本紗衣
カヤパ(大司教):高井 治
アンナス(カヤパの義父):吉賀陶馬ワイス
司祭1:佐藤圭一
司祭2:賀山祐介
司祭3:真田 司
シモン(使徒):本城裕二
ペテロ(使徒):五十嵐 春
ピラト(ローマの総督):山田充人
ヘロデ王:阿久津陽一郎
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孤独を抱える神永ジーザスは静かで、ある意味イメージ通り。後半のひとりの人間として苦悩する姿とかも良かったなぁ。
あと、あのノンブレスでの歌唱は凄いですね。静かなジーザスが感情を爆発させてる場面としても凄かったし。
でも、やっぱり私としてはJCSでの主役はユダなのです。
誰よりもジーザスの事を愛していて、だからこそ歪んでしまったジーザスへの愛。
そして、なにより、ユダのナンバーの方が好きなんですよね~。
ナンバーといえば、カヤパと司祭たちのナンバーも凄い好き。低音サイコーだし。
なんだろう、JCSって主役のジーザスのナンバーよりも、群衆(民衆)とか、ユダとかのナンバーの方が印象的ですよね。
まぁ、本当はこの魅力的なナンバーを基に描かれている物語を観るべきなんでしょうけどね。
特にユダの裏切りよりも、後半の民衆の裏切りというか心変わりの酷い事。
そして、それに流されるようにジーザスを十字架の刑に処してしまったピラト。
彼自身、「ジーザスは無実ではないのか」と思っているのに、民衆の声に従って間違った判決を下してしまうし。
時として、空気を読みすぎたり、流れに従ってしまうと誤った方向に向かってしまうのは今も昔もあることで。
観ていて、ホント人間って成長しないなぁとしみじみ実感。
愚かな過去を教訓とせず、繰り返してしまう輩がいつの時代もいるのが悲しい。
なんてね。
いや、しかし先述の通り、私は初観劇だったので、ジーザスが鞭うたれる場面とか、十字架にかけられる場面は衝撃的過ぎた。
客席には小さなお子さんもいらっしゃったけど、きつくないのかな?
私は大人だけど、直視してられなかった。
もちろん、舞台だし偽物だってわかってるんだけど、ぽたり、ぽたりと落ちる血とかキツかった。ホント、オペラ持っていかなくて良かったと思いました。(苦笑)