宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

雪組公演 『20世紀号に乗って』ACT.2

つづいて第2幕の感想です。

いや、しかし雪組でこんなに明るい気持ちのまま1幕を終えて2幕を迎える作品とか、ホント久しぶりだよ~~~

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2幕の始まりはポーター4人(橘 幸、諏訪さき、眞ノ宮るい、星加梨杏)車掌フラナガン(彩凪 翔)のお歌とタップで始まるのも良い~。「Life is Like a Train/人生は汽車のように
個人的にタップダンス好きだから、今年は舞台でタップが観れる機会が多くてなんか嬉しい。

プリムローズ夫人(京 三紗)から舞台のスポンサーを快く引く受けられたオスカー(望海風斗)たちの「Five Zeros/5つのゼロ」は面白過ぎるっ!
あんなにコミカルにお金に対して歌うナンバーがいまだかつてあっただろうか?笑
振付の効果もあるんだろうけど、ホントこのトリオはなんなの?可愛すぎ。笑

プリムローズ夫人という大スポンサーもついて、いざこれからリリー(真彩希帆)を再度説得しに行こうとするオスカーたちの所に現れる医師ジョンソン(久城あす)
なんでこのタイミングやねんっと思っていたら、まさかの「I Have Written a Play/芝居をひとつ書きました」アゲイン(苦笑)
まぁ、でもこの後このあす君が結構キーパーソン(?)になるからね。

魅力的な(?)舞台のストーリーとスポンサーのプリムローズ夫人を盾にリリーに契約書にサインを迫るオスカーたちと、それを阻止しようとするブルースのナンバー「Sign Lily Sign/サイン・リリー・サイン」のドタバタも楽しい~
もう、どう考えてもリリー(真彩希帆)はオスカーの舞台に心が傾いていっているのに、最後にハッと思い出したようにサインを断って自室に戻っていくの。
でも、すぐにオスカーはブルースの一言でリリーにYESといわせる秘策を思いついちゃうのよ~。なになにリリー!!どうするのよ~ 苦笑
特別室Bに次々乗り込んでくる三銃士(オスカー、オリバー、オーエン)に扉をぶつけられるブルース(彩風咲奈)のコント並みの身体を張った芸も凄い。
扉の隙間から見える咲ちゃんの長い手が、逆に笑いを誘うんだけど。苦笑


プリムローズ夫人の正体が分かって、夫人を探しまくる「She's a Nut/気ちがい」こんな場面がこんな大ナンバーで繰り広げられるとか、なんか凄いぞ20世紀号。笑
夫人が一文無しだとわかってパニックに陥るオリバー(真那 春人)オーエン(朝美 絢)そして、オスカー。3人の会話を盗み聞ぎしてるブルースの動きも凄いし。
勢いのあるナンバーに合わせて繰り広げられるこの場面は楽しすぎる~~
でも、一番可愛いのはポーター4人に引っ張れながらミニ汽車で舞台を通り過ぎていく夫人かな。笑

混乱した20世紀号に颯爽と現れるオスカーの天敵ハリウッドの名プロデューサーマックス・ジェイコブス(縣 千)
そういえば縣君、お歌がヤバいって聞いてたけど、もちろん上手くはないんだけど、そこまで酷くはなかったなぁ。まだまだ若い学年だし改善の余地ありって感じでも、まぁ将来に期待って感じかな。

マックスが持ってきた脚本をリリーが読む場面、リリーが脚本に対して反応するたびに、ブルースがいちいち反応してるのが面白いっていうかカワイイんだけど~
リリー自体もその脚本にさっきオスカーから聞かされた『マグダラのマリア』を入れ込もうとするリリーのちゃっかりぶりというか、オスカーに惹かれてるのが見えてる感じとかがね(もう素直になっちゃいなよ~)

そんな揺れ動くリリーが脚本を読みながらストーリーを語る「Babbette/バベット
1幕の「Veronique/ベロニク」もそうだけど、観劇する前はてっきり汽車の中だけで繰り広げられる作品だと思ってたから、まさかこんなにも華やかな場面が観れるとは思ってなかった分、凄い嬉しかった~。そしてなによりも、きいちゃんの芸達者ぶりが凄いと思ったよっ!
マックスが持ってきた脚本の世界に入り込んでるのに、オスカーたち三銃士の顔がチラついちゃうとか、もう答えは出てんじゃん。笑
って感じなのに、それでも頑なにオスカーを拒否してマックスを選ぶとか、リリーはもしかしたらただの天邪鬼で強情張ってるだけでは?笑


完全にリリーに振られたオスカーの「The Legacy/レガシー(遺言)」は、カッコいい楽曲なはずなのにちょいちょい入るオスカーだいもんの小芝居はなんなの?(可愛すぎかっ!)この場面のだいもんが可愛すぎて大好きすぎる。
そして、このままつづく茶番劇(笑)はなんなの???
バカバカしすぎて困る~~~(←褒めてます)この場面で一番おいしいのはドクター・ジョンソン(久城あす)でしょう。首を横に振るだけで客席大爆笑ですよ。笑

オスカーに騙されたと気づいた(気づいていた)リリーと、逆に騙されていたオスカーがお互いを罵りあってる間に、結局は元に戻るところに戻ってしまう最後の場面。笑
実は1回目に観た時はふたりが唐突に元さやに戻るくだりが、ちょっとよくわからなかったんだけど、2度目に観た時は、これまでもリリーはちょこちょこオスカーに対する未練を見せていたし、それが最後に彼女の本名を呼ばれたところでやっぱり自分にはオスカーしかいないと思ったのかなぁ~となっとく。

そして、そこから終着駅のニューヨークに到着し、真っ白なお衣装に着替えたポーター、車掌、そして乗客に迎えられて、ウエディングドレス姿のリリーと白いタキシード姿のオスカーが登場して大往生♡とか、ホント今の雪組にとってはなんてハッピーな終わり方なんでしょう。


フィナーレもいつもと違って結構余裕な気持ちで迎えられましたよ~。
まぁ、縣君がフィナーレの出だしを(もちろんソロナンバーあり)飾ると思ってなかったからちょっとびっくりしたけど。
つづく場面は、本編ではお馬鹿でキュートなブルースを演じていた咲ちゃんがカッコいい男役に戻って男役さん娘役さんたちと踊るナンバー。こちらにもタップダンスが盛り込まれてて盛り上がる~~♪
そして最後はもちろんだいきほのデュエダン♡

いや~~~楽しかったぁ

1回でも観れたのが幸運なのはわかってるんだけど、これは何回でも観たいヤツでしょう~。噂では映像化が難しいって言われてるみたいですけど、個人的には同じく映像化が難しいといわれていた星組「ガイズ&ドールズ」や月組「グランドホテル」同様、劇団が頑張ってくれることを期待してたりする☆

とりあえず、朗報を気長に待つことにしよ~




ブロードウェイ・ミュージカル『20世紀号に乗って』
ON THE TWENTIETH CENTURY
Book and Lyrics by Adolph Green and Betty Comden
Music by Cy Coleman
Based on a play by Ben Hecht and Charles McArthur and also a play by Bruce Milholland
“On the Twentieth Century” is presented by special arrangement with SAMUEL FRENCH, INC.
潤色・演出/原田 諒

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