宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

花組 全ツ「メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人-」

 そんなわけで、行ってきました花組現2番手柚香光(れいちゃん)主演の全国ツアーです。

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宝塚歴が短い私にとって、花組にみりおさん(明日海りお)がいない舞台とか、なんか超違和感。
いや、去年れいちゃんの東上公演とか観に行ってるから、初めてではないのですが、全ツなので。。。ね。

とりあえず、1幕から。


全ツって、再演物が多いから内容とか知ってる人が多いと思うのですが、何度も書いてますが私はわりと初心者なので、「メランコリック・ジゴロ」を観るのは初めてだったりします。
観劇した後に正塚先生の作品と知ったのですが、なるほどなっとく。
正塚先生の作品って、ストーリーに破綻とかはないけど、個人的には退屈に感じるんですよね。。。
起承転結ないわけではないんだけど、盛り上がりにかけるというか。。。
まぁ、正塚先生ならではのスーツでカッコイイ男役が見れるのは良いんですけどね。


さて、超個人的な感想です。(そしてちょっと辛口かもしれない汗)


主役のジゴロ2人をれいちゃん(柚香光)マイティ(水美舞斗)が演じていて、共にお金に困っていることから相続人詐欺を働き、そこから巻き起こるドタバタ騒動です。れいちゃん演じるダニエルが成りすます相続人の妹で、本作のヒロインポジションに瞳ちゃん(舞空瞳)。マイティ演じるダニエルの親友スタンの恋人役に華ちゃん(華優希)が抜擢されてます。
この4人に相続を得たダニエルたちを狙う男たちをびっく(羽立光来)つかさ(飛龍つかさ)を交えた、まぁ、割と軽めのコメディ。

花組を観るのは前回の大劇場公演天草四郎ぶりなので5ヶ月ぶりとかっ!
(エリザの公演期間が長かったんですよね。。今年は)

いや~~~ひさしぶりに観るれいちゃんは、まぁ、それはそれは顔が小さいこと!
スーツはやっぱり似合いますしね。
そして、マイティとのやりとりも(当然ですが)相性良いですし。
盛り上がるのは、前半のレイマイコンビでのお歌の場面でしょうか。(調子に乗ってる二人。苦笑)
メラコリってコンビ売りの作品なんだなぁ~と思いました。
いや、だって、れいちゃん一人ではどう考えてもムリでしょ。

個人的に、みりおさんが退団した後は、(キキさん(芹香斗亜)が宙組へ組替えしちゃったので繰上りで2番手になった)れいちゃんがもし仮にこのまま順当にトップになるとしたら、当然支えが必要だと思っていたのです。
ちなつさん(鳳月杏)とかマイティとか。

でも、今回ちなつさんがみりゆきと舞浜公演に出演していたので、全ツには居ないわけですよ。
ここで突きつけられる可能性!!!!
れいちゃんトップ時代にちなつが残っているとは限らないって事ですよっ!!!
もちろん私はちなつさんも好きなので残っていて欲しいですが、みりおさんと(元々月組生同士で)仲が良いちなつさんがみりお退団前後に退団しないとも限らないじゃないですか?!
そうなると、れいちゃんの支えはマイティ・・・・・?

私ね、マイティはそこそこれいちゃんのこと支えられると思っていたのですよ。
でも、今回結構それが(技術的に)ムリだって事を実感させられたのです。(残念だけどこれが正直な感想)
もちろん、れいちゃんと比べたらマイティの方がお歌とか演技とか上手なのですが、支えられるほどではない。

でね。
これまた重要になってくるのが、れいちゃんトップ時の相手役じゃないですかー。
メラコリでヒロインに抜擢されたのは瞳ちゃんですが、ショーでは華ちゃんが相手役(でも、瞳ちゃんがメインの場面もある)

メラコリは、ダニエル、スタン、スタンの恋人のティーナ(華ちゃん)で始まるストーリーに、ヒロインであるフェリシア(瞳ちゃん)が加わるから、前半の数十分はこの3人でストーリーが展開するわけじゃないですか。
(いや、もちろん他にも組子が出演してますけどね)
瞳ちゃんが加わるまでの、いや、違うなぁー
れいちゃんとマイティの場面はよかったんですよ。
でも、でもね。
華ちゃんがそこに加わると作品のレベルが凄く下がっているように感じてしまったんですよ。。。。
(一緒に観劇した友人は華ちゃんだけ芝居から浮いていたと言っていました)
それはもう、華ちゃんが出る場面は、彼女がクラッシャーな感じがしてしょーがなかった。正直ビックリした。
去年「はいからさんが通る」を見たときはそこまで酷く感じなかったんですが、なんなんでしょう。
お役にハマってなかったのでしょうか?

まぁでも、私はなにせ宝塚歴が浅いので、過去のメラコリを観たことがないので正解がどれなのかわからない。だから、実はこの華ちゃんのティーナが正解なのかもしれません。
今回だけで言えば、ただただ、華ちゃんは『見た目は可愛いけど、演技は下手な娘役さん』って印象となってしまいました。(演技が上手とか言われてたのは、もしかしたら他に何も出来ないからでは・・・・)

それに比べて、瞳ちゃん!!!
凄いヒロインが似合うんですよ~~~。
昨年ACTシアターでタイトルロールにもなった「ハンナのお花屋さん」のハンナ役もとってもステキでしたよね。
(って、私は友人に借りたDVDでしか観てないのですが。苦笑)
瞳ちゃんってヒロイン力が高いって感じがする。アントワンのフリをしてるダニエルのことを純粋に兄と信じて疑わない姿とかね~。
ただ、瞳ちゃんお顔がものすごく小さいからか、そんなに低くない身長がより高く感じちゃうんですよね。
(だかられいちゃん、凄い高いヒール履いてたのかしら・・・)
瞳ちゃんって意外と相手役を選ぶタイプの娘役さんかも・・・と思っちゃいました。キキさんとは合ってたんだけどなぁ…。
あと、お化粧頑張って欲しい。ハンナのときは気にならなかったけど、あんまり舞台化粧上手じゃないみたいで、気になっちゃった。汗


いやしかし、個人的に思うに正塚先生の舞台って、わりとシンプルだから(派手な演出とかそういうのがないって意味ね)意外と組子がもつ実力が顕著にでちゃうのかもしれないって思いました。
れいちゃんも、最近はお芝居わりといい感じになってきたと思ってたのに、いや、マイティですら、華ちゃんとの場面はそっちに引きづられてる感じだったし。


あーーーでも、今回観て(瞳ちゃんも可愛いんだけど)れいちゃんには華ちゃんが合うなぁ~と確信しただけに両者の実力不足がツラかったです。。これが、バウ公演とかDC(梅田芸術劇場ドラマシティ)とかなら、初々しくて特になにも思わなかったかもしれませんけど。。。


そんな事を終始考えちゃう公演でした。(たいしてお芝居の感想もなくおわる)




 サスペンス・コメディ
『メランコリック・ジゴロ』-あぶない相続人-
作・演出/正塚 晴彦

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