宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

雪組「ファントム」全体の感想

先週末からムラ(宝塚大劇場)で始まっている雪組公演『ファントム』を観に行ってきました。公演ラインナップが発表されてから多くの方が待ち望んでいた作品ですよね。(私もそのひとりだ)

  f:id:annakobayashi060:20181117164354j:plain
本公演はオペラ座パトロンのひとりフィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵とオペラ座の新支配人アラン・ショレが役替わりとなっています。
今回は役替わりAを観てきました。

ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を基に作られたミュージカルで、日本では劇団四季が公演している同名ミュージカルの方が有名だと思います。
ウェバー版『オペラ座の怪人』がクリスティーヌを中心に作られている作品に対し、モーリー・イェストン、アーサー・コピット版『ファントム』はファントム(エリック)を中心に描かれている作品となります。
楽曲ももちろん違うのですが、『ファントム』の楽曲もとても美しく素晴らしいのです。
そんな『ファントム』を現在の宝塚で一番の歌うまコンビのぞきほ(望海風斗・真彩希帆 )が演じるとなったらもうこれは見るしかないですよねっ!

たいもんが『ファントム』を演じたいという夢を持っていた事や、相手役のきぃちゃんもクリスティーヌ役に憧れているということは、割と宝塚ファンなら知っている事でしたよね。実際、だいもんのお披露目公演で『ファントム』が公演されるのではないかと期待されてましたくらいですし。
そんな『ファントム』が、だいきほのお披露目公演からちょうど1年たった今公演されるのですよ。
もう、これはだいもんファンでなくても観たくなってしまう作品でしょう。
なまじ今年前半はある意味(ファンにとっては)耐える時期でもありましたし(苦笑)

個人的には『ファントム』と同じ作曲家モーリー・イェストン氏が手掛けられた『タイタニック』を観てきたばかりだったので、余計に期待が高まってました。


雪組が海外ミュージカルを(大劇で)公演するのて随分久しぶりなのでは?
組子のみんなこういういわゆるグランドミュージカルやりたかったんだろうなぁと観てて思いました。『ファントム』はメインキャストがけして多くはない作品なのですが、コーラスを務めている下級生たちからして凄く生き生きとしていて。

1幕からして見どころ満載。もう、ホント目が足りない。
冒頭の月をバックに現れるファントム(エリック)の孤独を称えた歌声に作品に引き込まれるのはもちろんの事だし
クリスティーヌがパリの街に出て歌を売る場面からして華やかだし、聴かせてくれる歌声はまさに天使の歌声ですし。
超絶スタイルに包容力も兼ね備えたダンディなキャリエールパパも見せてくれちゃうし。
エリックの従者もダンサー揃えたねって感じの配役ですし、オペラ座の団員もキレイどころにイケメンズが揃ってますしね。

1幕だけでも凄い満足感なのですが、2幕はさらにヤバいのですよ。
歌や楽曲だけでなく、エリックの愛とキャリエールの葛藤と父子の愛。

ちょっと宝塚作品を観てる気がしない公演でした。(もちろん良い意味で)
それくらいクオリティが高いのですよ。しかも私が観劇したのは初日開けて割と間もない日程だったので、それでこのクオリティとなってくると、この後どれくらいのものになるんだろと期待がますます膨らんじゃうんですよね~。


本編が終わって下手せり上がりから翔ちゃん(彩凪)が登場してロケットが始まり、1本物には付き物のフィナーレ(プチショー)が始まることで、あっ、宝塚観てるわ。と実感する私。苦笑

本編では仮面をつけていたり、顔に痣らしきものが書かれた姿だっただいもんもいつものお綺麗なお顔に戻りますし、髭をつけた渋いおじ様だった咲ちゃん(彩風咲奈)もカッコイイ男役に戻ってますしね。
顎髭までつけたちっちゃいおっさんだったあーさ(朝美絢)もいつものキレイなあーさに戻ってたし。
でも、みんな最後のパレードでは本編と同じお化粧に戻ってるのが凄い(除くだいもん)
あの短時間で衣装替えだけでなく、お化粧もしてるかと思うとホント凄いわ~


長くなりそうなので組子の感想は別のページで(笑)


三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』
PHANTOM
Book by Arthur Kopit
Music and Lyrics by Maury Yeston
Based on the novel by Gaston Leroux
脚本/アーサー・コピット 作詞・作曲/モーリー・イェストン
潤色・演出/中村 一徳 翻訳/青鹿 宏二

        にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
     にほんブログ村