宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ミュージカル『ゴースト』

90年代に大ヒットしたハリウッド映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を基に制作されたミュージカル GHOSTを観てきました。

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主役のサムは浦井健治さんでその相手役モリーはWキャストでしたが、咲妃みゆさんの回に行ってきました。
映画版でモリーを演じていたのがデミ・ムーアってことで、個人的には秋元才加さんの方がイメージに合ってる気がしたのですが、一緒に観劇した友人の意見を尊重して、また、咲妃さんの方が唄が大丈夫だと思いこの回を選択。

少し古いですが有名な映画が原作なのであらすじをご存知の方が多いと思います。ある日、突然事件に巻き込まれて死んでしまったサムが、危険にさらされている恋人(モリー)を助ける為に奮闘するストーリーなのですが、もう、ストーリーがまず悲しいし、その上楽曲も美しくて切ないのですよ。
やっぱりミュージカルは音楽が重要ですね

サムが死んでしまう前までの間、これでもかっと、サムとモリーのいちゃいちゃを見せつけられるわけですが、この場面があるからこそ、サムが死んでしまった後に、恋人に触れられない悲しさ切なさが感じられたんだと想います。
そんないつでもラブラブな2人だけど、サムは照れ隠しなのか「愛してる」って絶対言わない。それが時にモリーを不安にさせたのだけど、サムが死んでしまってからはそれが逆にモリーにサムのゴーストの存在を信じさせるきっかけになるんですよ。

「Ditto」

モリーの前に現れたオダ・メイを信じることが出来ないモリーに対して、サムがその言葉を発した瞬間思わず涙がこぼれちゃいました。死んでから、傍にいるのに気づいてもらえないツラさ、それでも彼女を助けたくて、なんとかしたくて、そんなサムの気持ちが根底としてあったからでしょうか。そして、また、モリーの気持ちも同時に見えたから。

また、サムが死んでしまう前に、サムとの親友関係を見せてくれたカールが、まさかのサム殺害の黒幕と分かった時のサムの悲しみ、怒り。
エレベーターでの場面の中の良さは、きっとキャスト自身の仲の良さが出てたんだと思うのですけど、だからこそ、その後にくる裏切りはツライ。

でも、やっぱり彼らは親友で、だからこそカールが死んで(どこか闇/地獄?)に連れて行かれる際も、助けを求めるのはサムで。サムもカールを助けようと手を伸ばすんですよね。。。。
 

ちょこっとだけキャスト別の感想を

サム(浦井健治
浦井君って、けっして抜群の歌唱を誇るとかではないと思うのですが、このお役には凄く嵌ってた気がします。
自分の人生(命)が不本意な形で奪われ嘆き悲しむ姿とか、観ているこちらが辛くて。
かと思えば、モリーを思う曲とかは優しさがにじみ出てる感じで、凄い好きかも。
また、もりくみさんとの掛け合いも絶妙に面白くて、そういえば私が抱いていたウラケンの印象ってこっちだったなぁとか思ったりして。

モリー(咲妃みゆ)
宝塚出身でこの舞台が同劇団を退団してから始めてのミュージカルとなったわけですが、全然違和感なく見ることができました。とくに宝塚歌唱が出るわけでもなく、自然な歌唱。
そして、やはり咲妃さんは演技の人だなぁと思いましたね。いや、別にお歌が下手というわけではないのですが、彼女の演技には引き込まれるものがあったなぁ。

カール(平間壮一)
平間君って、その声から個人的にはちょっと軽い印象があって、まぁ、それもこの作品ではある意味生きていたと思うのですが、何気にカテコでの挨拶で結構いいこと言ってて印象が変わりました。(苦笑)
ソロナンバーが対してあるわけじゃないから、なんともいえないけど、お歌も以前見たときよりもよくなってた気がしました。現代劇が似合う俳優さんですよね。

オダ・メイ(森公美子
ホント良いスパイスになってたと思います。
最初の胡散臭さバッチリのインパクからして凄いですが、最初はあんなに煙たがっていたサムとストーリーが進むにつれていいコンビになっていくところとか。
結構な量のアドリブを入れてたと思うんですけど、ストーリーの邪魔にならない程度に入れてるのは流石だな。と。



舞台とはあまり関係がないのですが、私の観劇日が大千秋楽だったこともあり、カーテンコールが割と長めにありまして。
というか、カテコというよりむしろアフタートークでは?と感じる長さでした。15分くらいあったんじゃない?笑
キャストみんなが(Wキャストの秋元さん含め)この舞台に対するコメントをしてくれてなんだかお得感満載。
舞台の千秋楽に行くこと、そこそこあるのですが、こんなに長かったのは初めてだったかも。



脚本・歌詞:ブルース・ジョエル・ルービン
音楽・歌詞:デイヴ・スチュワート&グレン・バラード
演出:ダレン・ヤップ
ミュージカル「ゴースト」

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