宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

宙組公演 神々の土地

ひと足早く冬の空気を感じに、肌寒いロシアの空気を感じに宙組さんを観てきましたよ~(o^∇^o) 

そして今作は宙組トップスター まぁ様(朝夏まなと)の退団公演でもあります 。

 

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宙組さんはあまり観劇する機会がなかったのですが、まぁ様退団のこのタイミングで観劇のチャンスがめぐってきました。

というのも、私は演出家の上田久美子先生の作品が好きだからです。ウエクミ作品は悲恋物が多いですけど、私は悲恋、嫌いじゃないので。( ´ ▽ ` ) 苦笑

 一緒に観劇行った友人は、トップ娘役不在ってことであまり乗り気ではなかったのですが、ポスター画像見て観に行くことに決めたらしい。

やっぱり宝塚ファンからすると、トップスターとトップ娘役っていうコンビは必要不可欠なんですね。私は、そういうこだわりがないので、特に気になりませんでした。

 

初日あけて、どうやらある程度予習したほうがいいらしいと言う噂を聞いていたのですが、私は予習なくても十分に楽しめましたー!(*´∇`*)

いや、もちろん、予習したほうがよりお話の理解度が高くなると思いますし、その方がもしかしたらベターなのかもしれませんが。

 

ネタバレ含む感想になります。

ロシア革命が起こる少し前のお話で、ニコライ二世(松風輝)がロシア帝国を治めていた時代。皇帝夫妻は、怪僧ラスプーチン(愛月ひかる)の助言に頼りきりで、貴族や民衆の不満を日々溜めていた。そんなおり、ニコライ二世の従兄弟ドミトリー(朝夏まなと)は友人のフェリックス(真風涼帆)に皇太后マリアのパーティーに誘われる。そこではラスプーチン暗殺計画が練られており、ドミトリーも計画への協力を持ちかけられるのだった。だが、平和的解決を望むドミトリーは皇女オリガ(星風まどか)との結婚を選択するのだが、ドミトリーが本当に愛しているのは義理の叔母イリナ(伶美うらら)だった…。

 

ドミトリー(朝夏まなと

主役という割に、意外と地味なお役なのかな?とも思いましたが、義理の叔母であるイリナを想う気持ちが、なんというか、その空気感が漂っていて、それはお話の雰囲気とも合っているように思いました。

イリナが襲撃されたと知った時のシーンとか、まぁ様うららともに (´A`。) 。。胸が詰まる。。。

ちぎちゃん(早霧せいな)の退団作品も同様に言えるかもしれませんが、退団公演という感じがしなくて、ひとつの作品として楽しめる作品だと思いました。まぁ様素敵でした。

 

フェリックス(真風涼帆)

まぁ様たちが軍服でいるなか、ひとりスーツ姿の真風。

やっぱり、真風はスーツだねっ(*^_^*) 似合うー

親友とはいえ、どうしてこんなにドミトリーたちの為に尽力を尽くしてくれようとするのか。と、思ったのですが、フェリックスとドミトリーのモデルとなった人物は愛人関係にあったんですね。そういう背景も知ったうえで観るとまた違った感じ方をするかっもしれませんね。(私は観劇後知ったので)

 

イリナ(伶美うらら

映像や写真で見るよりも、ずっと、想像以上にうららが綺麗でびっくりしました。美しき未亡人がにあう〜 美しいうえに、儚げで。(*´∀`*)

そりゃあ、ドミトリーも想いを寄せてしまうが納得できる。

かねてから問題視されていたお歌に関しては、1幕の作品では聞くことはできませんでしたが、その代わりに、まぁ様との美しいデュエットを見せていただきました。

うらら、今作で退団なんですよね〜(´A`。)

個人的には真風とうららは合ってると思うのですが、まぁ娘役の95期もそろそろ潮時ですもんねー(って、ちゃぴ例外。苦笑)

 

皇女オリガ(星風まどか)

まどかちゃん、やっぱり可愛いですね。でも、やっぱり、まだ少し幼く見える。かな。。。(^-^;

オルガのジプシー酒場での近衛兵たちとの会話が唯一この演目中クスリ( ≧艸≦)と させられるシーンでした。ドミトリーに淡い恋心を描く様も微笑ましく可愛らしいのですが、でも、作中はどうしてもドミトリーとイリナとのはかなく漂う恋の方が印象的で、また、最後の裏切りの方が印象的で。

しかし、まどかちゃん、意外とまぁ様とは割と合いますね。真風とは逆に謎すぎますがっ。まぁ、お披露目公演はまどかちゃんに合ってそうですが。(って、原作読んだことないけど)

 

ラスプーチン(愛月ひかる)

あいちゃん、怖すぎっ まさに怪僧、まさに怪演。(゚д゚lll)登場シーンからなかなかなものです。

どうして、こんないかにも怪しい男に皇后アレクサンドラが心酔してしまったのか謎すぎる。いくら自分の周りに理解者がいなかったとしても、このラスプーチンはヤバすぎる。

ドミトリーに撃たれた時も、ホントまさにバケモノ。生き絶えるまで、観ていてラスプーチンは不死身なんじゃないかと思いましたもん。

しかし、あまりにも奇抜な役過ぎて、あいちゃんは一体(スター)路線なのかよく分からなくなりました。でも、こんな役もできるってある意味凄い。

 

太后マリア(寿つかさ

ハスキーヴォイスで迫力ある演技を魅せてくれるなぁ〜と思っていたら、男役さんなんですね。宙組に疎くて全然分からなかったです。友人に言われて知った。苦笑

 

ゾバール(桜木みなと)

スター揃いの95期の宙組代表ですね。って、知識薄っぺらすぎる私 ( ̄▽ ̄;)

ロシア革命を起こす民衆側として登場するのですが、酒場でのダンスシーンはカッコいいですね~。髪型も似合ってるし、個人的に結構好きかも。でも、高身長揃いの宙組では群舞に混じると見失っちゃうかも(苦笑

理想に燃えるのは良いけど、姉弟とはいえ女性に手をあげるとかないわー

 

ラッダ(瀬音リサ)

ゾバールの姉でジプシー酒場の歌手。ドミトリーなら同僚のコンスタンチン(澄輝さや)と密かに愛し合っている。ジプシーとか、町娘っていうとどの作品観ても同じような役作りでちょっと残念。でも、お歌は好きですね。曲がいいのかもしれないですが、勢いがあって聞いてて盛り上がる。(狂ったロシア上手に表現されてる)

あと、最後の酒場での銃撃戦シーンは胸が苦しくなりました。

 

 

 

上田先生作品の中では、わりと地味かな?とも思うのですが、なんていうか、上田先生が作る作品の空気とかが、やっぱり好きだなぁ〜(*´ー`*)と、思いました。 

上田先生作品で出てくるセットも好み〜(*´∇`*)

あと、お衣装も素敵。特に娘役ヒロイン、うららが着ているドレスはどれも綺麗で本人にも似合ていて (*´∀`*) 特に背中が美しい(うらやましいーー)

そういえば、元花組トップ娘役花乃ちゃん(花乃まりあ)のお衣装も、ご本にあってて綺麗でしたもんね。(金色の砂漠)

 

 

 

ミュージカル・プレイ『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~
作・演出/上田 久美子

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