宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

新生雪組 全ツ「ヴェネチアの紋章」観劇

 新雪組トップコンビ さききわ(彩風咲奈・朝月希和)のプレお披露目を観に行ってきましたー!
咲ちゃん、希和ちゃん、トップ就任おめでとうございます~♡

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さて、今回のプレお披露目は全国ツアーということで、おきまりの再演です。
しかし、この再演作品が、なんと30年ぶりの再演というとんでもなく古い作品。
当然、相変わらず初心者の私は初演を見たこともなく、お話もたいして知らない状態で観劇に臨んだのでした。苦笑

さて、いつもながらネタバレふくむ個人的な感想です。

ストーリーのあらすじや、お話の軸となる部分は全ツ2番目の配役に抜擢されたあやなくん(綾 凰華)。そして、そのあやなくん演じるマルコとその親友で彩風さんが演じられているアルヴィーゼとの会話を聞いていることで理解できてくるので(特に冒頭部分は)結構逃さず聞いたほうが良いかもって感じ。

ヴェネツィア元首の息子でも、嫡出子ではない為貴族にはなれず政治家にも愛する人(=有数の家柄の貴族の娘であるリヴィア)と結婚も許されない。
非嫡出子であっても貴族の紋章を得て、最愛の人と結婚するためになんとか異国の地でのし上がろうとするわけですが。。。

全体的に、さすが30年前の作品ってだけあって、やはり若干古臭さを感じますが、それでも今回は演出もかなり変えられているっぽいし、お芝居前半で運命的な再開を果たすアルヴィーゼとリヴィアが踊る『モレッカ』というダンスの場面以外は全曲新曲らしいので、古臭さはその分抜けているんでしょうね。(ところで、全ツとか再演ものでこんなにも新曲作られるのもめずらしいのではないんですかね?)

とりあえず、私が観劇しながら最初に思ったのは、とにかくラブシーン(キスシーン)が多いってことです。いやも~見てて恥ずかしくなるくらい。
アルヴィーゼとリヴィアが一緒にいると、基本キスを良くしてる。1場面で3回とか。苦笑
かといえば、おとなしそうな好青年って感じのマルコも自称女友達のオリンピア(夢白あや)といちゃいちゃするしさ~
恥ずかしくて舞台から目を背けるとか、久しぶりにしたわ。苦笑

オリンピアといえば、夢白さんが凄い綺麗で、前回の大劇場公演(fff)見た時よりも、だいぶ綺麗になってた!(凄く金髪が似合うの~)お歌も上手になってたし(特にお芝居での歌)
お歌といえば、咲ちゃんも以前より上手によりのびやかになってきてたけど、希和ちゃんも上手になってたし(みなさん、成長が目覚ましいですね)
全ツ組の下級生たちもお上手な人がたくさんいて、そして、ホント若手の活躍が目覚ましかった~

なんか、こう活躍するメンバーがガラッと変わると、より新しい雪組のスタートだなぁ~って思ういますよね。

fffくらいから気になってる下級生の生徒さんが活躍しているのを見れると嬉しい。
まぁ、別箱は生徒数も約半数になるから、それだけ本公演よりはチャンスが巡ってくるといえばそうなんですけどね。

コンスタンティノープルのダンサーで歌姫レミーネ役の希良々 うみちゃんは、前回の全ツ改め梅芸公演「炎のボレロ/Music Revolution! -New Spirit」でも抜擢されてましたが、今回も抜擢が続いてましたし、アルヴィーゼの家のメイドちゃん役の莉奈くるみちゃんもキュートだったなぁ。
ちなみに、観劇後友人から聞いた話によると、このメイドの役は初演では次期トップ娘役になられた娘役さんが演じられていたそう。そう思うと、凄い抜擢ですよね。
そのメイドちゃんが想いを寄せるのは、アルヴィーゼの忠実な従僕カシム役には一禾あおくんが抜擢されてますしね。
あの、ハンガリアでの場面のいじらしくも忠実なカシムの言動には涙を誘われる。
(ちなみに他にもまだまだ気になる生徒さんがいます。笑)


それにしても、ラスト、まさかのリヴィアから明かされる彼女とアルヴィーゼとの娘の存在にびっくり。そして、畳みかけるようにそのアルヴィーゼとリヴィアとの忘れ形見との結婚を誓うマルコに2度ビックリ!!!(親友の娘と結婚。。。当時ではあり得るとはいえ、年齢差は如何に。。。。。)
ちなみに観劇後、友人が教えてくれた話では、初演では娘は出てこなかったらしいです。
あと、あの天国で再会してるアルヴィーゼとリヴィアの場面もなくて、ちょっと違う終わり方だったそう。
とはいえ、アルヴィーゼとリヴィアとの間の娘の話や、マルコがその娘と結婚するってのも原作通りらしいので、今回の再演のほうが原作に忠実よりなのかもしれません。

個人的には、マルコ。。。。そういう意味でリヴィアは娘を頼んだわけでもないし、それが2人の夢だったわけではないのでは・・・?と思ったのですが、
もしかして、由緒ある家柄の貴族の息子 マルコと結婚することで、アルヴィーゼが欲しくて欲しくて、それでも手に入れることができなかった貴族の身分を彼の娘に与えることで間接的に彼の夢を叶えるってことだったのかなぁ。。。

なんて思ったり。


原作読んだら少しはわかるかもしれませんね
(今のところ読む予定はないが。苦笑)


ミュージカル・ロマン『ヴェネチアの紋章』
原作/塩野 七生『小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア』(新潮文庫刊)
脚本/柴田 侑宏
演出/謝 珠栄

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