宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

雪組全国ツアー公演「はばたけ黄金の翼よ」

ただいま全国ツアー中の雪組公演「はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!」を観てきました。いつもは、梅田で観ることの多い全ツ公演なのですが、今回は梅田のチケットが取れなくて、なんとか取れた愛知(豊田)公演に行ってきました。
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地方の劇場(会館)とかって、不安もいっぱいなのですが、この豊田市民会館は傾斜も割とあって見やすい会場でした。ただ、なにしろ名古屋駅から遠いのと、最寄り駅からも結構遠いのが難点。まぁ、それは仕方がないですかね。

「はばたけ黄金の翼よ」は再演らしいのですが、初心者の私は当然ながら未見で。
原作は少女漫画らしいのですが、それも例によって未読という不勉強ぶり。笑

そんな私の個人的な感想です。


とりあえず、この作品きぃちゃん(真彩 希帆)がめちゃめちゃカワイイ。
お姫様ってこともあって、お衣装も可愛し凄く似合ってる。
しかも、可愛いだけではなくて、短剣を握りしめて戦う姿も見せてくれるし。
お芝居後半でドレスを脱ぎ捨てて、髪を短く切ったきぃちゃんもカワイイ~

そして、われらが雪組トップスターのぞ様(望海 風斗)。
観劇前に初演の写真をちらりと見たんだけど、あの黒髪ロング大丈夫??と心配だったんだけど(前回の別箱公演「20世紀号に乗って」での一場面もヤバかったからね。苦笑)全然、大丈夫でしたー!まったくの杞憂でしたね。

だいもん(望海 風斗)演じるヴィットリオ・アラドーロって、きぃちゃん演じるクラリーチェの父親カンポ公を殺した非情な悪いヤツなのかと思ったんですけど、全然良い人じゃん。って思っちゃった。
いや、原作でどう描かれているのか知りませんけど、戦乱の世なら敵国の領主を撃つのも理解できる話だし、クラリーチェを妻に迎えてからも、良い人じゃない?
ってか、クラリーチェにベタ惚れなのがまるわかり。笑
(一目惚れだったのかしら?)

ヴィットリオの側近で、影の存在と呼ばれる(影の割に全然表に出てるけど。苦笑)ファルコ・ルッカを演じてるのは雪組が誇るイケメンあーさ(朝美 絢)。
銀髪の長髪をなびかせたお役なのですが、意外とあーさは銀髪とか似合わないのね。黒髪の方が断然カッコイイ。なんかちょっとコスプレみたいに感じちゃった。汗
しかし、このファルコは、登場シーンからして、というかお化粧のせいかしら?いかにも裏切りそうな役だなぁ~と思っていたら、まんまと裏切りましたね。
生まれた時からヴィットリオと共に生きてきた影が、あぁも簡単に裏切っちゃうもの?
まぁ、最後には(間接的にではあるけれど)助けてくれるけど。

今回が組替え前の雪組生として最後の公演となったひとこちゃん(永久輝 せあ)
ヴィットリオに復讐し、また、イル・ラーゴを手に入れようとするクラリーチェの兄ジュリオ。腹違いとはいえ実の妹を利用する悪い兄なんだけど、完全に裏で糸を引いているグリエルモ伯爵に、いいように利用されてる感がありあり。隠しきれない良い人感。でも、よく考えたら、フィアンセのビアンカ(彩 みちる)を、自分たちの計画の為にヴィットリオに差し出すとかやることはえぐいけどね。まぁ、それもグリエルモ伯爵の入れ知恵なんでしょうけど。
というか、作品を通して一番の悪者はあすくんじゃん(久城 あす)苦笑
何気にあすくんのお役、おいしいよね。

主役のふたり(ヴィットリオとクラリーチェ)以外で一番印象に残ったのは、ファルコの妹でヴィットリオの元恋人(愛人?)ロドミアですかねぇ~。
ロドミア役のきわちゃん(朝月 希和)も、雪組生としての公演はこれが最後かと思うと少し悲しい。そしてロドミアの役どころも悲しい。
真実の愛に目覚めてしまったヴィットリオに振り向いてもらえないのは、まぁ仕方がないとはいえ、最後までヴィットリオの為に何かしようとする姿がね。健気だわ。
(現雪組の新体制の為とか、次の花組新体制の為とかいいように使われてる感があるきわちゃんも健気ですけど。でも、まぁ、別箱ヒロインとか扱い良いから良いのかな?)


腹心ファルコの裏切りがあったり、ジュリオ(とグリエルモ伯爵)の陰謀があったりと、なんやかんやありますけど、最後にはヴィットリオとクラリーチェは互いに愛し合っていることを認めハッピーエンドで終わるんだけど、
本当にだいきほの公演は別箱以外でしか結ばれないのかな。笑
(次の大劇場公演でお結ばれないよね、たしか)


オリジナル脚本を書かれた阿古 健先生が良かったのか、今回の脚本演出の小柳 奈穂子先生が上手なのか、お話の展開が少々早い感は否めないとはいえ上手くまとまっているなぁ~と思いました。



宝塚ロマン『はばたけ黄金の翼よ』
~原作「風のゆくえ」粕谷紀子(集英社クイーンズコミックスDIGITAL刊)~
オリジナル脚本/阿古 健
脚本・演出/小柳 奈穂子

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