宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

祝祭喜歌劇『CASANOVA』観劇 ①

ムラ(宝塚大劇場)での千秋楽目前にした先日、やっっっっとCASANOVAを観劇してきました。 

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さて、いつもながらネタバレ含む個人的な感想です。

1幕の最初のカサノヴァ(明日海 りお)の異端審問の場面から、牢獄の中でバルビ(水美 舞斗)に彼と女たちの物語を話す場面までのくだりまでの場面の流れというか、演出が凄い好き。
バルビが物語のストーリーテラーとなるのかな?と思ったら、意外とそういうことはなくて。苦笑
でも、バルビは基本カサノヴァと一緒にいるから特に1幕は出てる場面が多い。でも、華やかなお衣装のままのカサノヴァと違って、あんまり良い衣装きてないからちょっと可哀想かな。ワイルドってよりは小汚い感じ。
小汚いといえば、個人的は2人が収監された牢獄のベット(シーツ)が、真っ白で不自然さが凄い。牢獄の、特にこの時代にこんなきれいで清潔そうなシーツはないわ~。
と、本編とは関係ないところに気になる私。苦笑

修道院を出たばかりでヴェネツィア総督(高翔 みず希)の義理の娘となりヴェネツィアにやってきた娘が、ゆきちゃん(仙名 彩世)が演じるベアトリーチェ
なんだろう。綺麗なんだけど、特に1幕は世間知らずってよりはアホっぽいんだけど。。。(汗)
まぁ、1幕途中で出てくる、知らず知らずのうちにカサノヴァの逃亡を手伝ってる場面とか、あのラップ調の感じとかあぁいう役作りでないとまぁやりづらいもんねー。(知らんけど)

正義に燃える現代で言うところの警察みたいなものなかのかな?と思ってたコンデュルメル(柚香 光)が、フツーに悪いヤツでビックリ。まぁ、ヴェネツィアの権力を狙う悪党ではあるんだけど、あのところどころに入れる笑えるポイントとかで小物感があるんですよね~。
れいちゃん、あんまりコメディセンスないのかな?なんか、顔芸で笑わかそうとしてる感じがしちゃった。苦笑
ドゥカーレ宮殿に忍び込んだカサノヴァを取り逃がした後の場面とかカッコいいだけに、あの目薬の演出とかいる???って感じ。変に面白い場面入れなくても良いのにね。カッコいい楽曲だけになだけに残念。(生田先生頼むよ。汗)

ちなみに、れいちゃんのお歌は、カサノヴァが逃亡した際の曲とかのアップテンポな曲ではまだいいんだけど、最初の場面の曲とか、ソロとは相変わらずヤバくて。苦笑
れいちゃん、がんばっ!!

しかし、カサノヴァが運命の恋人に会うことにしないといけないからといって、あのパラビス神(?)といういう場面は必要だったのか?
個人的に本作のみりおさんのお衣装はどれも素敵だなぁと思うんだけど、この場面のお衣装は好きじゃないや。

花組生として最後の舞台だというのに女役を演じているちなつさん(鳳月 杏)ですが、そりゃぁもうコンデュルメル夫人の迫力たるやっ!!
コンデュルメル夫人のソロナンバーも印象的で、個人的には観劇後に一番ぐるぐる頭の中を回った曲はこのナンバーだったかなぁ
コンデュルメル夫人がどうして黒魔術に傾倒していったかとか、コンデュルメル夫妻の過去とかをもうちょっと深堀してたらもうちょっとお話に深みが出たのでは?なんて。


カサノヴァがヴェネツィアから逃走するカーニヴァルの場面と、ヴェネツィアに戻ってくるカジノの場面は華やかだし、下級生もたくさん活躍する場面で楽しい~~~。
ただ、客席から手拍子が起こったのはビックリ。まぁ、この場面はショーみたいだし乗りやすい曲だから手拍子もしやすいんだろけど。
(私が公演期間終了間際に観に行ったから、余計にファンの皆さんの一体感ぶりにビックリしたのかもしれないけど)

カジノの場面では、モーツァルト(綺城 ひか理)いかさま詐欺師のメディニ(聖乃 あすか)自称錬金術師のバルサモ(飛龍 つかさ)など、気になる下級生が盛りだくさんで眼が足りないわっ。
聖乃くんはホント綺麗なお顔してますよね~。まだちょっとふっくらしてるけど、きっと学年が上がるにつれてシュッとしていくんでしょうね。
そして、私が最近やっとそのカッコ良さに気づいたつかさもこのちょっとワイルド気味な髪型とカッコイイ。


1幕では数々の浮名を流してきたカサノヴァが、逃亡中に運命の恋人ベアトリーチェに出会うが、過去の恋愛沙汰の評判からベアトリーチェに拒絶され。
一方、自身の過去の愛人ゾルチ夫人を助けるために、カサノヴァを狙うコンデュルメル。そして、コンデュルメルの愛を求めて道を誤ってしまっているコンデュルメル夫人の想いが交錯して幕が下りるのですが、
こう書いていると意外とちゃんとお話があるのですが、なんか薄っぺらいんですよね~。どうしてだろう?




祝祭喜歌劇『CASANOVA』
作・演出/生田 大和  作曲/ドーヴ・アチア

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