宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ファントムとラブネバ 観劇を終えて

ファントム、ラブ・ネバーダイも と続けて観てきて、後日未観劇の友人に感想を話していて、改めて2つの作品の事を考えてみました。

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とりあえず、冷静になって改めてストーリーを振り返ってみると、まぁ、なんてクリスティーヌの酷いことかっ!(←ラブネバ)

 

ファントムでは、クリスティーヌもそこそこ酷いけど、まぁファントムの不幸の原因とも言えるのは、他でもない父キャリエールな訳じゃないですか?
最後の親子での銀橋のシーンがあまりにも良すぎて、キャリパパの過去の過ちがうっかり帳消しになってるけど。苦笑
なにせ既婚者であることを隠して、エリックのママことベラドーヴァと付き合って、子どもまで使っちゃうし。いくら宗教上の理由で離婚できないとはいえ、カトリックの少ない日本ではなかなか理解し難いし。

クリスティーナは割と天然で、悪気なく人を傷つけてますよね。苦笑
音楽の先生コト エリックに用意してもらったドレスを着て、そしてエリックの導きによってビストロでは成功したのに、その時頭の中にエリックの事はなかったよね。たぶん
そして、シャンドン伯爵に対しては、まだ2回目しか会ってないというのに、ビストロでの成功の後、さらっとファーストネーム呼び(フィリップ)だし。
そんな形でシャンドン伯爵を誤解させておきながら、シャンドン伯爵の告白は割とスルーして、保留にしちゃうの。
どう考えても敬愛なのか愛情なのかわからないままとも思える状態のまま、キャリエールから聞かされたエリックの過去の話を聞いただけで、エリックの事を理解したと思い込んでしまって、エリックを説得し、エリックの心を動かしておきながら、やっぱり受け止めれず怯えながら逃げる。
でも、これもなにもかも、クリスティーナが純粋で無垢で、天然さんだからでしょう。
(いや、天然の小悪魔ちゃんなのかも)

キャリエールにしても、クリスティーナにしても彼/彼女の事を観ていて許せるか否かは、まさしくそれを観る私たち観客次第。そして、もちろんキャストの力量次第でははないでしょうか。(脚本の粗は置いておいて)
そういう意味では今回の宝塚 雪組版のファントムは作品として成功したのでしょう。
(連日立ち見まで完売するほどの盛況だったのが納得)


そして、ラブ・ネバーダイ
こちらも、オリジナルの「オペラ座の怪人」と比べると脚本に粗が残る作品ですが、キャストの力量と楽曲で傑作にしてますよね。
そもそも私がファントムに感情移入しすぎていたから、観劇中は思わなかったんですけど、後で友人と話していて、ホントビビるぐらい酷いのがクリスティーナ。
ラブネバは「オペラ座の怪人」から10年後の設定ですが、まさかその10年前にクリスティーナと怪人が1夜をともにしていたとかっ!
と、そこまでならともかく、まさか夫 ラウルとの子供として育てているグスタフが、実は怪人との子供だったとかっ!!!!!ショーーーーーーーク
観劇中もびっくりしたけど、いや、いや、マジで。冷静になった今考えるとマジで酷い。
他人(怪人)との子供を夫に黙って、夫婦の子として育ててたとか、クリスティーヌマジないわ。
キャンブルで借金作っていまや飲んだくれの没落貴族となってしまったラウルだけど、この仕打ちは酷すぎる。10年間ずっと裏切られてたのかよ。
しかも、死に際で結局ファントムへの愛を告げているし、これ、ラウル目線で見たら超絶可哀想。。。。
もしかしてラウルと結婚したのも、ファントムとの子供ができたのを隠すためとかだったとか(考えたらもやもやの妄想が止まらない。苦笑)
自分に後ろめたいことがあるから、ギャンブルで借金を作ったラウルの事も責められないのでは。。。

それなのに、観ていてクリスティーナが酷い女性に感じられないのは、やはりファントムが今までとても不幸だったからなのか。そんな怪人も愛してくれた人がいたから、良かったと思えたのか。。。。

やはりキャストの力量と楽曲の素晴らしさのおかげか(あと、舞台美術も←お気に入り)

どーでもいいけど、ファンタズマの緞帳に書かれた『目』のイラストはフリーメイソンのマークに思えて怖かったっス(苦笑)

 


まぁ、でも、宝塚版「ファントム」では望海風斗(エリック)、 真彩希帆(クリスティーナ)、彩風咲奈(キャリエール)のという個人的に大好きな生徒さんが演じられ
また、ホリプロ制作「ラブ・ネバーダイ」では、石丸幹二(怪人)、濱田めぐみクリスティー)、田代万里生(ラウル)とこれまた私の好きなミュージカル俳優の皆さんが出演されていて、私得でしかない公演でしたわ。笑



三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』
PHANTOM Book by Arthur Kopit, Music and Lyrics by Maury Yeston
Based on the novel by Gaston Leroux
脚本/アーサー・コピット 作詞・作曲/モーリー・イェストン
潤色・演出/中村 一徳 翻訳/青鹿 宏二
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音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー 歌詞:グレン・スレイター
脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー、ベン・エルトン、 グレン・スレイター、フレデリック・フォーサイス 追加歌詞:チャールズ・ハート
音楽構成:デヴィッド・カレン、アンドリュー・ロイド=ウェバー
翻訳・訳詞:竜真知子

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