宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」2幕

つづいてラブネバ2幕の感想です。

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2幕の始まりは、「オペラ座の怪人」でとっても素敵だったラウルが、すっかり酒浸りになって(しかもギャンブルで借金まで作ってるし。悲)バーでひとり飲んでいる場面から始まる。「なぜ僕を愛する/Why Does She Love Me?
オペラ歌手として成功したクリスティーヌに対して、自分自身は落ちぶれるばかりで、クリスティーヌの愛さえも信じられない。加えてファントムの陰にも怯えるラウル。。。
私万里生さん好きなので、こんな飲んだくれて擦れてしまったラウルとか観たくないよ~(悲)とか思いつつ、観ちゃう。苦笑

バーに突然現れたファントムとラウルがクリスティーヌを賭けて歌う「負ければ地獄/Devil Take the Hindmost」は、カッコいい楽曲だし石丸さんと田代さんが掛け合いながら歌うこの場面は、たまらない。この後に出てくる「負ければ地獄」もカッコいい。

本番直前のクリスティーナの楽屋をラウルが訪ねてくる「歌う前に/Before the Performance」では、ラウル万里生の懇願が観ていてツラくて可哀想で。
そしてその後、クリスティーナがファントムの為に歌い、賭けに負けて、いや賭けの結果とかじゃなくて、クリスティーナが誰を愛しているかを分かったラウル万里生は、まるでそのまま自殺するのではないかとさえみえました。(悲)

クリスティーヌにとって、ラウルとは一体何だったのか?と思わずにはいられないんだけど、それでも、ファントムがクリスティーヌの為に書いた、クリスティーヌに歌ってほしくて書いた「 愛は死なず/Love Never Dies」は、本当に美しくて壮大で。いろんな感情を吹き飛ばしちゃうんです。
めぐクリスティーヌが観れてホント良かった。

ファントムが紡ぎだした楽曲と、それを奏でる濱めぐクリスティーヌの歌声が素晴らしければ素晴らしいほど、それを袖で聞いているラウルの絶望と、メグの絶望は底知れないのかも。。。。(ラウルの姿は観客からは見えるからね)

本番直前の「負ければ地獄/Devil Take the Hindmost」では、キャストも演出も混乱していてその混沌とした感じが凄い好きなんだけど、最後に歌う(つぶやく)のが、絶望したメグ・ジリーで、またその後のメグ咲妃がグスタフを連れて歩く姿はホントに狂っていてヤバい。「お願い、ミス・ジリー/Please Miss Giry, I Want to Go Back
この場面のお芝居の為に、メグを咲妃さんにしておいて良かったのかも。

ファントムは殺されるのかもしれない。
そう思ったのに、まさか狂ったメグが放った流れ弾で、ファントムではなくクリスティーヌが死んでしまうとは。想定外すぎてちょっと困惑。
でも、この後のファントムとグスタフの場面が、もうファントムにとっては救いがあり過ぎて。(涙)

結局、ファントムはクリスティーナに愛されていたし、グスタフも彼を受け入れている。。。。。

クリスティーナは死んじゃうけど、ファントムにとっては救いのある作品なのかな。と

タイトルにもなっている『愛は死なず/Love Never Dies』は、それはファントムのクリスティーナへの愛だけではなく、また、クリスティーナのファントムに対する愛だけではなく
ふたりを繋いだ本当の愛が生んだ、ラウルとの親子の話でもあったのだな、と思いました。



可能であればもう1度観たいけど、チケットもお金もないわ。。。
次回再演されることがあったら、是非地方公演もっ!!!(大阪だけでもいいから)



音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
歌詞:グレン・スレイター
脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー、ベン・エルトン、 グレン・スレイター、フレデリック・フォーサイス
追加歌詞:チャールズ・ハート
音楽構成:デヴィッド・カレン、アンドリュー・ロイド=ウェバー
翻訳・訳詞:竜真知子
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