宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

月組 エリザベート-愛と死の輪舞ー

月組にて公演中の「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)」を観てきました。
本作は、トップ娘役ちゃぴ(愛希れいか)の退団公演でもあります。
ちゃぴは、私が観劇を始めてからずっと月組のトップ娘役で、個人的になんだかひとつの時代が終っちゃった感じ。(しんみり)

 

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演目が発表になってから、なんだかミスキャスト過ぎてある意味話題になってたと思うのですが、なるだけ先入観を入れないようにしてみようと頑張りました。
でも、難しかったかも(苦笑)

やっぱりね。これだけ何度も再演されている作品となると、観客もそれなりに各自理想のエリザベート像ってあると思うんですよね。(除くエリザベート初観劇)
今回の月組さんたちは頑張ってはいたのですが、いかんせん、主要キャストがミスキャスト過ぎる(残念)
エリザベートも、トートも、フランツもコレジャナイ感がぬぐえないのですよ。
だから、そこまではまり役とも思えないれいこちゃんルキーニが良く見える(どんな相乗効果)

大好きな作品だからこそ、辛口になっちゃうかもしれないけど、まぁ、でもあくまでも個人的な感想ですので。
もし読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、ご容赦ください。苦笑

トート閣下(珠城りょう)
お歌の面では、制作発表でのヤバさは若干和らいでたような気がするたまきちトート。
でも、やっぱり人間味に溢れているというか。。。。死の象徴である闇の帝王なのに、感情が豊か過ぎやしないか?死っていうか、まんま人間じゃねぇかっ?!(顔色は悪いけど)
あと、髪型が良くないのか、それとも単純に白塗りが似合わないのか、ビジュアルはかつてないほど酷い。
前作の「カンパニー/BADDY」がカッコよかっただけにこれは非常に残念。

エリザベート(愛希れいか)
ちゃぴのシシィは、もうそれはそれは可愛らしくて愛らしくて。やや、お転婆を通り越してそうな気もしないでもないけど。苦笑
なんか、ちゃぴのシシィはちょっと現代的だなぁと感じました。(どことなく1789の神田沙也加Verのオランプを思い起こさせた)
ちゃぴの歌とか、別に下手じゃないし、ちゃんと感情こめてセリフも言ってるんだけど、なんかいろいろ違うんだよね。
とりあえず、私の感想としては、エリザベートはフランツとも愛し合ってないけど、トートのことも愛してないと思う。どちらと結ばれても幸せにはならない。ってか、ちゃぴのエリザベートはひとりで完結しちゃってる。いろんなものを。

フランツ(美弥るりか)
みやちゃんフランツは思ったより大丈夫だったんだけど、私が観た回はお歌の調子が(特に1幕)あんまりだったのが気になっちゃったよ。みやちゃん、好きなんだけどな。。。
役柄的には、思ったよりもミスキャストじゃなかった気もするけど、みやちゃんフランツとちゃぴシシィの夫婦はもうプロポーズの場面からすれ違いしそうな感じが漂ってきてたと思う。なんていうか、「あっ、この夫婦離婚するな」って思っちゃう雰囲気が漂ってました(苦笑)なんか、エリザベートに対して暖か味がないんだよね。

ルキーニ(月城かなと)
れいこちゃんルキーニは、上の3人と比べるとまだマシな感じ。苦笑
綺麗なお顔のれいこちゃんが目をギョロつかせて演じているのだけど、そこまでインパクトがないんだよなぁ・・・。
ある意味、上記3人が(別の意味で)インパクトあるからかも。苦笑
まぁ、でもこちらは、回を重ねる毎によくなってくる可能性があるから、次回に期待しよう(って次の観劇そんなに日数あかないんだけど。汗)

ゾフィー(憧花ゆりの)
エリザベート作品って、ある種ゾフィー(=王宮側の象徴)との戦いがキーになる部分があると思うんですよね。だからゾフィーってホント大切で重要な役。
すーさんゾフィーはいわゆる本当に嫌な姑って感じでした。なるほど。そういう役作りしてきたんだなぁ~って感じ。
ゾフィが嫌なヤツであればあるほど、エリザベートは可哀想に思えてきますからね。
個人的には好きなゾフィーのキャストがいて、且つ好きな役作りがあるのですが、これはこれでよかったかな。

ルドルフ(風間柚乃
今回観てきた役替りのルドルフは風間くんバージョン。歴代ルドルフの中でも最下級生ということで凄い抜擢っ!
風間くんルドルフの回が始まってまもなくって事もあるんでしょうけど、ひ弱な皇太子としてはまだまだでしたね。蜂起に失敗し、父にも母にも見捨てられて絶望し、ついには死(トート)に取り憑かれているようには見えなかったんですよね。。。まぁ、でも、こちらも回が進むごとに良くなっていくのかな。

少年ルドルフ(蘭世惠翔)
観てて、めっちゃ可愛い娘役さんだなぁ~って思って、後で配役表みたら男役さんでした。
私今回下手側の花道めちゃめちゃ近くだったので、フィナーレで少年ルドルフが近くに来たのでめっちゃ見ちゃいましたよ。苦笑
何気に青年ルドルフよりナンバー(曲)が多い少年ルドルフですが、やっぱり宝塚だと大人が演じるから難しいですよね。高音を出そうとすると女性の声になっちゃうし、かといって子どもっぽく声色を変えるのも大変でしょうし。
そんなわけでお歌は不安定だったかな。でも、可愛かった。(娘役でもいけそうだ)

エルマー(暁 千星)
ありちゃんエルマー意外と良かった。ってか良かったです。
前回別箱でヘミングウェイを演じたのが良かったのか、以前のようなころころとした少年ってイメージではなく、ちゃんと立派な青年に見えました。
あと、今回観てて、以前よりもエルマーの出番が増えてる気がしました。いや、気のせいかも知れないけど。(そうだきっと、気のせいだ)

 

 

メインキャストはこんな感じでしょうか。
個人的には、まゆぽん(輝月ゆうま)のマックスパパがかっこよくて目で追っちゃう系ね。後半出てこないのが残念
下手側の席だったから、ゆりちゃん(紫門ゆりや)グリュンネ伯爵とからん(千海華蘭)ラウシャー司教が近くで見れてちょっと嬉しかったり。
黒天使の中に綺麗な子がいた気がする~とか、マダムヴォルフのコレクションの中に可愛い娘役さんがいるーとかなんだかんだ楽しんでました。

あと、なにより、やっぱり楽曲がいいよね。エリザベートは。好きな場面だらけ。

でも、できたらもうちょっとハマリキャストで観たかったかな。。。。

 

脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲/シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/小池 修一郎
三井住友VISAカード ミュージカル
エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』

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