宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

雪組 全国ツアー「誠の群像-新選組流亡記-」

週末から始まった雪組全国ツアー公演(全ツ)を早速観に行ってきました。まぁ、全ツといっても会場はいつもの梅芸(梅田芸術劇場)ですけどね。笑

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21年振りの再演となる本作ですが、まあ、当然ながら宝塚初心者の私は初演は映像では観たことがありますが、観劇自体は今回が初めて。
原作の司馬遼太郎先生の小説や、新撰組を題材にした作品や映像(映画、ドラマ)などでご存知の方も多いと思います。私も宝塚を観る前からなんとなく知ってたし。苦笑
新撰組って、なんと言ってもあの羽織(新撰組の隊服)が格好良いですよね〜

 

土方歳三(望海風斗)
だいもん演じる土方さんですが、これがカッコ良くてねぇ~ビックリ
個人的に昨年の「幕末太陽傳」でのだいもんの和装があんまり・・・だったのであまり期待していなかったのですが、凄いカッコ良かったぁ
❝鬼の土方❞と呼ばれただけあって、目つきが悪くて人相の悪いこと悪い事。お芝居後半でお小夜に「目つき悪くなってるでしょ」とかって尋ねてますが、いや、最初から十分目つき悪いですよー(と心の中でつっこむ私。苦笑)
しかし、土方歳三って自分たちで作った「局中法度」に縛られている気がしました。まぁでも土方自身は「局中法度」に縛られて鬼となっていく事に本望だそうだからよいのでしょうが。。。お小夜にだけ見せた優しさも、結局彼女が余所に嫁いでしまったことで、その人らしい優しさもなくしてしまったのか。

お小夜(真彩希帆)
武家の娘だったけれど、自分がついた嘘(罪)の為自らを汚し詫びる姿が悲しい。雪組に来て和物にも段々慣れてきたのか佇まいも良かったです。きぃちゃんってお顔はどちらかといえば町娘寄りだと思うのですが、凛とした声のせいか身分が高く見れるですよね。分かっていた事とはいえ、私、きぃちゃんの歌声大好きなので今回1曲しか(いや、2曲だったかな)お歌を聞けなかったのが残念。そこは次回の大劇場作品まで我慢するか。。。(あっ、次の次の作品だわ。苦笑)

 

山南敬助(彩風咲奈)
咲ちゃんは今回は2役なので、それぞれの感想を。
血の気の多そうな新撰組隊士の中にあって、山南さんは(沖田とはまた違った意味で)どこかひょうひょうとしていて優しい。明里との場面は、最初の場面も最後の場面も色っぽくて。この山南さんは女性からモテてるだろうなぁ~と感じさせてくれました。
しかし、和装&草履なのに、それを感じさせないスタイルの良さは何なんでしょうね。足が長すぎる。(うらやましい)袴姿もカッコ良かったですが、最後の着物(着流し)姿がね。ヤバい
榎本武揚(彩風咲奈)
幕府海軍総裁の榎本さん。榎本さん!!かっ、かっこいい・・・(顔面がもろタイプ。笑)
負け戦とわかっていてそれでも戦う榎本さんは、どんな末路になろうとも武士であろうとこだわり続ける土方さんと通じるものがありますよね。
穏やかな山南さんとは真逆ともいえる血の気が多くて意固地な榎本さん。結構な短時間での気持ちの切り替え、大変だろうなぁ

 

勝海舟(彩凪翔)
翔ちゃん何気に2作連続で幕開け登場ですね。裏で色々画策してるのとかも。苦笑
相変わらず翔ちゃんカッコ良かったですね。
結局土方は勝海舟が山南に語ったように、武士としての死に場所を探していたのかもしれませんね。そしてそれを見届けた勝海舟。最後の場面でのお歌凄い良かったです。

 

沖田総司(綾凰華)
あやなくん沖田総司似合ってましたね。沖田総司ってほら、美青年剣士ってイメージが強いからどうかしら?と思っていたのですが、あやなくんが発する柔らかい雰囲気が沖田総司にぴったり。最後の場面は見ごたえありますね。

 

斎藤一/黒田了介(煌羽レオ)
カリも2役でしたね。新撰組隊士の斎藤一薩摩藩士の黒田さん。特に黒田さんは役柄的にも印象的でした。というか、カリ様今回大活躍。
新撰組隊士演じたかと思えば池田屋事件では尊攘派志士としても出てくるし。土方の鬼の場面でも中心メンバーとして登場しますしねっ。カリ様芸達者~と思いました。

 

他の生徒さんにもいろいろ感想とかあるのですが、取りえず若手メンバーでは眞ノ宮るいくん彩海せらくん。特にるいくんの躍進、抜擢度合いにはビックリしました~。最初に切腹させられる堀内以外にも凄いいろんな場面に出てて。まぁ、全ツで出演者人数が少ないとはいえ(凄い)

 

しかし、本作って改めてみると結構すみれコード大丈夫?って感じのセリフがでてくるんですよね~。「操を奪った」とか「契り」とか。。。もちろん直接的な場面はないのですが、宝塚だけにちょっとドギマギしちゃいました。

外部(宝塚以外のミュージカル)でそういう場面を観るのは慣れてる(いや、目をそむけたくなる時もあるが)のですが、宝塚にはそういうイメージがなかったのでセリフだけなのに、ちょっとびっくりしちゃいました。苦笑

知ってはいたものの、珍しく(失礼)歌うまコンビのだいきほだけに、ミュージカルっていうよりはストリートプレイよりの今作がなんだかもったいない気がしました。

 

(ショーについての感想は、また書きます)

 

幕末ロマン『誠の群像』-新選組流亡記-
原案/司馬 遼太郎 作「燃えよ剣」「新選組血風録
脚本・演出/石田 昌也

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