宝塚観劇の日々

宝塚観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ミュージカル「HEADS UP!/ヘッズ・アップ!」

普段はステージの上で繰り広げられるミュージカルを観に行ってますが、今回はその舞台のバックステージストーリーが描かれている「Heads Up!」を観に行ってきました!

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2015年にKAAT神奈川にて初演され、今回が再演となります。昨年12月のKAAT神奈川での公演はもちろん、地方公演、そしてこれから赤坂ACTでも公演されるそうです。

 

初演時に結構評判が良かったので観てみたいなぁ~と思っていたところの再演で個人的にはラッキーでした。しかも、キャストもほとんどがオリジナルキャストってことで、きっと仲の良いカンパニーなんだろうなぁと思いました。(それが良かったかどうかは別にして。苦笑)

あらすじ

ミュージカルファンなら誰もが知る“あの名作“が1000回目の公演を迎え、華々しく終了するはず…だった。が、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1001回目を上演することになった!しかしながら、当然、舞台美術は廃棄済み、キャストも足りない、スタッフも人手不足。さらには新人舞台監督のデビュー作でもあった。とんでもない条件の中でもスタッフたちは、必死に幕を開けようとする。幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!果たして幕は開けられるのか!?

 

いつもみている舞台の裏側、とくに裏方さん達の話で観ていて面白かったです。
私がいつも見ている舞台も(プロダクションによって多少違いもあるでしょうが)こういうことをやりくりしながら公演しているのかなぁって。
劇中にも凄い面白い曲が満載で。
裏方さんにも(当然ですが)それぞれ夢があり、過去がありその姿を曲にしているものが多いのですが、お気に入りはやはり公演者から観客に対する約束ソング「チケットは売れている」終演後のバラシソング「暗黒街のボス」そして「ドルガンチェの馬」でしょうか。アッキーと相葉くんの「古い劇場」も良かったなぁ。


劇場付き雑用係 熊川義男(中川晃教
冒頭、客席から登場するアッキー(中川さん)が、一気に客席を舞台(この場合バックステージですが)の距離を縮めてくれ、且つお話に引き込んでくれるのは流石っ!劇場付き雑用係なので、そこまでメインで登場するわけではないのですが、ちょこちょこ出てきていい味出してくれて。と、いうかある意味最初から最後まで主役ではないけどれどストーリーをリードしてくれてね。最後までね、重要な役ですよ。

新人舞台監督 新藤(相葉裕樹
今回の舞台が舞台監督デビューという新藤を演じるのは相葉くん。冒頭からやたら周りからブロードウェイ帰りを強調される気弱な新人の舞監。まわりがおっさん(←失礼)ばかりの舞台なんだもんだから、相葉くんがひときわカッコよく(かわいく?)見えてね~。でも、役柄のせいか、通常なら舞台映えするその長身もひょろひょろしてみえてね~って完全にお役のせいですね。笑
この作品、ミュージカルではあるのですが主要キャストに歌えない人が多数の中で、相葉くんは数少ない歌えるキャストになるわけですが、別の作品で観た時よりも声量が気になったのが少し残念。マイクとかのせいかもしれませんけどね。

 

演出部の3人 久米さん(橋本じゅん)九条(オレノグラフィティ)滝(芋洗坂係長
演出部のトリオとして登場してますが、橋本さんをはじめ、さすがいい味出してますね~。
2幕のバラシの場面では50代になってもまだまだ踊れるデブこと芋洗坂係長は凄いですしね。まぁ、お歌は別の人に任したほうが良いですが。苦笑

 

舞台監督 加賀美(哀川 翔)
本作の初演がミュージカル初舞台だという翔さん。私はバラエティー番組などで観る哀川翔のイメージしかなったのですが、わりとそのままで。苦笑
歌も滑舌もまぁ酷いものでしたが、それ(特に歌)は他のキャストにも言えることなのでそこまで悪目立ちしてなくて良かったかしら。苦笑
でも、意外にもコメディがハマってて好印象。ただのカブトムシおじさんじゃなかったんだなぁ笑

制作 本庄(青木さやか
青木さんはわりとまんま青木さんでした。笑
芸人さんですが、元フリーアナウンサーでもあるらしく、だからか舞台の上でも声量もあって声も通って結構舞台が向いてるかも~と思いました。まぁ、ミュージカルはあれかもですが。笑

 

主演俳優 小山田さん(今 拓哉)
1001回目という超中途半端な記念公演をやろうと言い出した張本人。年齢のせいか記憶がかなりヤバいことになってる。
しかし、今さんの低くていい声で「靴」とか言い出した時にはホント面白かったぁ。真面目な顔&良い声でおかしなことを言うから客席から笑いが止まらなかったですよ。

 

アルバイトくん(佐野慎也)
なんでも戦隊ものにいくつか出演している俳優さんらしく動き方が身軽だなぁ~と思いました。歌も他のキャストに比べたらマシだったし。笑
アルバイトくんの『靴』が重要な劇中劇のポイントですしね。

 

女優 真昼野ひかる(大空ゆうひ)
キャストの中では相葉くんと同様唯一といってくらい長身で、且つスタイルの良さが舞台の上で目立ってました。今作がバックスステージミュージカルってことで、出てくる配役が裏方さんばかりだからその中にいると、いかにも ❝女優❞ って感じで、そこはやはり元宝塚出身ということでしょうか。
その代わり数少ないミュージカル経験者なのに肝心なお歌がアレだったのは残念。宝塚時代を私は知らないのですが、元トップスターだったてことですし、きっとお歌ではないところで人気だったのでしょうかね。

 

 

いや、しかし、ミュージカル作品ではあるのですが、ミュージカル俳優と呼べるキャストは数人しかいなくて、正直聞いていられないお歌の方もいたのですが、物語としてはコメディだし楽しくて見る価値はあったなかぁと。
ショートコントかよっ!て思える事が次から次へと起きて、笑える場面がたくさんあったのですが脚本がNHKLIFE!〜人生に捧げるコント〜」なども手掛けらている脚本家さんなんですねー。なるほどなっとく。

そして、セリフや歌詞のあちこちで、作り手さんたちの舞台への愛が感じられる作品でした。コメディながら、心に響くセリフも何気にいくつかあったりしてね。
一度幕が上がった作品は、最後まで幕が下すまでその舞台は終わらないんですよね。まさにShow Must Go Onですよね。

 

 

でも、やっぱり『ミュージカル』と銘打つならコメディであってももう少しお歌が歌えるキャストにして欲しかったのが正直な感想ですかねぇ。楽曲も良いし、プログラムには歌詞まで載せてくれてるけど、万が一ライブ音源が発売されても聞く気になれないですもん。まぁ、きっと通常のミュージカルみたいにオーディションしたりしてないんでしょうけど。別にコンサート観に行ってるわけじゃないから、配役に合っていれば普段はそこまで思わないのですが、それでもミュージカルに音痴は厳しい。

 

 

ところで、今回私は地方公演の中から、愛知県にある刈谷市総合文化センターアイリスに行ってきたんですが、劇場自体も新しめので、座席も千鳥配置だし、座席のクッションも良い感じでした。名古屋からのアクセスもそこまで悪くなかったですし。
今年3月には名古屋にある「中日劇場」が惜しまれつつも老朽化のため、閉館されますが、中日閉館後はこちらの刈谷の劇場も使われるようになるんでしょうかね~。

 

そういえば、今作、舞台の中の劇中劇の舞台が老朽化したおんぼろ劇場だったのですが、そういう意味では新しい刈谷の劇場よりも中日を使ったほうがしっくり来たかもしれませんね。笑

 

 

 

ミュージカル HEADS UP! ヘッズアップ
【脚本】倉持裕  【原案・作詞・演出】ラサール石井
【作曲・音楽監督】玉麻尚一  【振付】川崎悦子

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