宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

新春観劇 花組公演 ポーの一族

2018年最初の年初め観劇を正月三が日の間に早速行ってまいりました。
宝塚花組公演「ポーの一族」です。 

 

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いや〜〜〜 年明け早々美しいものを観せていただきました(〃ω〃)
ポスターとかって、少なからず修正してたりして実際より綺麗だったりするじゃないですか?(いや、あくまでも個人的見解ですが)
それがね、今回のみりおさん(明日海りお)は違うんですよね〜(*´∇`*)

もう、異次元の美しさでした。れいちゃん(柚香光)も、ゆきちゃん(仙名彩世)も十分に美しいのですが、みりおさんの美しさはそれよりもずーと美しいのですよ。これにはビックリっ!!

これはもぅねぇ〜、みりおさんファンは通うしかないでしょう。みりおさんの美しさを堪能するだけでも十二分に価値があると思います。

あと、個人的にお正月期間中での観劇は初めてだったので、開演アナウンスがいつもと違うのを知らず、聞いた時は友人と目を合わせて幕が上がる前からテンションが上がってしまいました。(*^^*)

 

さてさて、早速ですがネタバレ含む個人的感想を。

 

演出の小池先生が長年宝塚で公演することが夢だっただけあって、沢山のエピソードを上手にまとめられてた気がします。(いや、私は原作未読なのであまりハッキリ言えませんが。苦笑)
マイティー(水美舞斗)演じるバイク・ブラウン4世たちが、良い感じにストーリーテラーになってくれて、時代が飛び飛びになるお話でもわかりやすい。
おそらく原作では1話分くらいあったエピソードでも、必要最低限の演出でわかりやすく説明してくれて、原作を全然知らなくても理解しやすいのではないでしょうか。

描かれているのは、エドガーとメリーベルが森に捨てられて、そこからポーの一族に育てられ、ポーの一族の仲間となり、人間たちに正体を気づかれ追い詰められ、アランを仲間にするまで。といったところでしょうか。

 
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エドガー・ポーツネル(明日海りお)
いやね、始まる前は、せっかく男役トップスターなのに、いまさら少年役?と、困惑していたのですが、いや〜〜もう、これはみりおさんしか出来ませんわ。美しすぎる。まさに人間ならざる美しさ
バンパネラになった後の苦悩する姿とかイイんですよね〜。
あと、やっぱりれいちゃんとの場面ね。アランを仲間にしようとする場面は耽美で美しい。個人的には、手に怪我をしたアランの血を舐めた(吸った?)ところから血を止めるためにリボンで応急処置する場面がお気に入りかも。
2幕でのマルーン色のお衣装がステキだった。
そういえば、子供っぽい役作りの弊害でしょうか?滑舌が気になる部分がありました。

 

アラン・トワイライト(柚香光)
プロローグを除くと1幕前半は割と出番がないかな。でも、登場してからはみりおさんと耽美な世界を見せてくれます。
というか、最初快く思っていなさそうだったエドガーに対する気持ちの変化が早すぎる気もしました(エドガーがケガしただけで、まるで一夜にして親友に昇格)逆にアランが孤独を抱えてるのは設定上わかりやすかったかなぁ。
2幕最初の婚約式にエドガーが来ていないことに不満を漏らすアランが可愛らしくて個人的ツボ。笑
声量は以前と比べて凄い出るようになっていたと思うのですが、思いのほか声が低くて姿形は少年なのに1人声変わり終わってる状態?に見えたのが若干微妙。
れいちゃんが抱えてる歌唱力問題は、今回はあまりソロで歌うシーンがなかったので、向上したのか現状維持なのかは分からず。(苦笑)

 

シーラ・ポーツネル男爵夫人(仙名彩世)
トップ娘役としてはヒロインポジションではないのでちょっと可哀想な気もしますが、まぁ、かといってエドガーの妹も(ヒロインポジではないの意)違うしなぁ~。
まぁ、エドガーの初恋相手ってことで、その辺はクリアなのかな。
お役的にはヒロインではないですが、さすがそこはトップ娘役。お衣装替えが他のキャストよりもたくさんありましたね。どれも素敵。なかでもやっぱりスチール写真でも着ているお衣装が綺麗でした。

 

フランク・ポーツネル男爵(瀬戸かずや)
あきらが思いのほか、おいしい役でしたっ!めっちゃカッコよかった!!あのロングコート(ジャケット)も美しく着こなされてて。個人的に今回の作品で一番株をあげたかも。まさか、あきらに対してこんな風に思う時が来るとはねぇ~(いや、別に今まであきらが嫌いだったわけではないですけどね)
あきらとゆきちゃんのポーツネル夫妻がとってもお似合いで素敵で。最後のシーンとかめっちゃ良かった(;_;)
正直観劇前は、あきらの役よりもちなつさんの役のジャン・クリフォードの方が物語の流れ上おいしいかと思ったんですけどね。
あと、あきらのお歌が上手になっていた気がして、この学年になってもまだまだ向上することができるのなら、れいちゃんの歌唱力向上にも光がっ!

 

リーベル(華優希)
おにいちゃまっ!ですよ。原作未読の私からすると、一番の衝撃的セリフ「おにいちゃま」めっちゃマネしたい。笑
前作「はいからさんが通る」に続き、はなちゃんめっちゃ可愛かったです。みりおと兄妹設定に全然違和感のない美少女ぶり。
しかし、十代のうちに少なくとも3人からプロポーズされちゃうとか凄いわ。

 

ところで、ポーツネル一家ブラックプールに到着した際、「まるで一枚の完璧な絵画なようだ」と称されているのですが、本当にそのシーンは美しくて美しくて。
舞台写真でこの場面出たら、みんな買うだろうなぁ~(即買いな)

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ジャン・クリフォード(鳳月杏 )
シーラがバンパネラであることに気づき、ポーツネル夫妻を追い詰める役って事なので、観る前は一番おいしい役かと思ったのですが、そうでもなかったですね。
婚約者がいるくせに女癖が悪い。というか、女性の方が放っておけないタイプの色男。
でも、まさかマーゴットにも手を出してたとはねぇ~(誰でもいいのかよ 苦笑)

 

ジェイン(桜咲彩花)
ジャン・クリフォードの婚約者役を公演しているのがべーちゃんなのですが、いや、役柄上正解なんでしょうけど、マジで地味でね。
あと、こころなしか太ったように見えて・・・・
最後メリーベルと抱き合ってるシーンとか、べーちゃんが大きく見えてしまって。べーちゃんが好きなだけにちょっと複雑。

 

マーゴット(城妃美伶)
成人したらすべてを相続するアランの財産目当てに両親決めたアランとの結婚(ただしアランにその気はない)ですが、しろきみちゃん演じるマーゴットもどうやらアランの事は気に入らないらしい。
しろきみちゃんって、べーちゃんとは逆で、こういうお転婆というか勝気な娘役が似合うと思うなぁ。ちょっと髪型がくりんくりん過ぎる気もしますが、かわいかった。

バイク・ブラウン4世/バイク・ブラウン(水美舞斗)
1幕は主にバイク・ブラウン4世としてストーリーテラーとして活躍するのがマイティー。2幕からはジャン・クリフォードの友人として出てくるのですが、どうやらオリジナルキャラクターではないようで(4世はオリジナルかもしれませんが)
ちらっとか出てこないキャラクターらしいのですが、舞台では結構出番を広げてくれました。眼鏡スーツでマイティー素敵です。Good Jobです!小池先生

 

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物語が描くのって、きっと、永遠の命を持ってしまったエドガーの孤独、ツラさだと思うのですが、観ていても全然その悲しみを感じ取ることができなかったのがちょっと残念でした。なんでしょう。ヴィジュアルがあまりにも美しすぎて、入ってこなかったんですよね。まぁ、私の感受性の問題かもしれませんけどね。苦笑

妹メリーベルを助けるために、バンパネラになることを受け入れたはずだったのに、自分が孤独に耐えられないという理由で、自ら自分も苦しんでいるバンパネラという境遇にメリーベルを引き入れてしまったり、同じ理由でアランも仲間にしてしまうとか。まぁ、その自分の欲望ともいうべき感情を抑えることができないところがまぁ、永遠の少年たるエドガーの魅力なんでしょうけどね。(よくわからん)

もうちょっとアランがバンパネラになった後の話が描かれているのかと思ったので、そこが個人的には残念だったかなぁ。なんて。

 

今回は、1本ものでショーがないパターンの公演だったのですが、1本物の際についてくるプチショーで、みりおさんが今回の作品のままのイメージだからか、髪型のせいなのかいつもよりも幼く見えて、可愛らしかったです(*´ー`*)

みりおがはけた後の、れいちゃんをセンターにした男役さんの群舞はかっちょよかった。やはりれいちゃんはダンサーですね。

 

ところで、本作。小池先生念願のマンガの舞台化らしいのですが、作中の曲の数曲が原作者の萩尾 望都さんと共作で、また、特に冠スポンサーがついていない公演のはずなのにプログラムがなんだか豪華。「Spacial Portrait」もついてるし。(イケコの意気込みが感じられるよ ← なに目線 苦笑)

 Le CINQ(ル・サンク/公演ごとのステージ写真)が発売されるのが今から楽しみです。

 

 

 ミュージカル・ゴシック
ポーの一族
原作/萩尾 望都「ポーの一族
脚本・演出/小池 修一郎 

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