宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

花組 はいからさんが通る

時代(とき)は大正ロマネスク、風に舞う花吹雪  恋の予感に誘われて、咲き誇る花のはいからさんがと・お・る♪ はいからさんがと・お・る♪

と、いうわけで、梅芸DC(梅田芸術劇場シアタードラマシティ)で公演されていた花組のれいちゃん(柚香光)の別箱初主演の「はいからさんが通る」を観に行ってきました!(^-^)

 

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さすがこれまで、マンガ原作、映画原作を舞台化されてきた小柳先生、今回もマンガ原作の本作を上手に約2時間半の舞台に纏めてらっしゃいました。ストーリーもほぼ原作どおりで、その要所要所をギュギュッと纏めた話となっていました。もちろん、原作は少女マンガなので主人公のはいからさんこと花村紅緒(べにお)が主役のところを、男役が主役でなくてはならない宝塚版として、紅緒の相手役の伊集院忍少尉を主役に持ってきていましたけどね。

プロローグにキャスト全員が出てきて主題歌を歌うシーンとか、華やかで観ててテンションが上がるっ!ホントこのシーンステキ。れいちゃんのお歌が良ければ更に良かったかですけどね(^^;;

 

まずは、そのビジュアルから。もう、本当にマンガから抜け出てきたように美しくカッコイイ伊集院忍れいちゃん(柚香光)が演じていて、軍服も似合うし、個人的にはミハイロフ侯爵を演じている時のれいちゃんが麗しくてかっこよかったです。忍のときは凛々しくカッコイイのですが、ミハイロフ侯爵のときは麗しいのですよ。個人的にはミハイロフ伯爵の時のほうのお衣装の方が好きでした。耳につけたピアスもステキ(キラッと光るのが似合う~)

ホントビジュアルは完璧ですね~(//∇//)

お歌のほうは、相変わらず・・・・・な感じでしたけどね。( ̄◇ ̄;) なんでしょう、音程だけではなくて、歌い出しが弱いんですよね。ビジュアルが完璧なだけに惜しい。

まぁ、でもその分、れいちゃん以外の組子がお歌をカバーしてましたね。苦笑

でも、以前より発声はよくなってましたね。声が出るようになってた。

(あっ、もちもん本人比ではお歌自体も上手になってきてましたよ)

あと、本編とは関係ないですが、カテコ(カーテンコール)でのれいちゃんの可愛いこと可愛いこと!(*´꒳`*)

 

紅緒演じるのは今回大抜擢されたはなちゃん(華 優希)です。先日の本公演で新公(新人公演)初ヒロインにも選ばれてましたね。もう、はなちゃんもビジュアルは最高!可愛い。ひたすらに可愛い(*´꒳`*)

少し幼く見えるけど、たぶんそれは原作にあわせてでしょうし、1幕のロングヘアも可愛らしいですし、2幕のショートボブ(特にベレー帽被ってる時)はヤバイかわいい。

芸名どおり華がある生徒さんでしたー!(*≧∀≦*)

ただ、はなちゃんもあまりお歌が上手ではないようで、ビジュアル面ではれいちゃんと凄い合ってましたが、このままコンビを組むのはツライかな・・・と感じてしまいました。(^◇^;)

あと、紅緒が凄いおてんば(っというかむしろ男勝り)だからか、ひとりだけ演技が浮いていて・・・・・はなちゃんの演技とかちゃんと観たの今回が初めてなのでなんともいえないですが、1幕は特に演技が凄い下手に感じてしまいました。(−_−;)だって、滑舌もすごい悪いんだもん σ^_^;;

(ただその代わり、はなちゃんが下手にみえた分、れいちゃんの演技が上手にみえるのはある意味、男役の引き立て役である娘役としては宝塚的には正解なのかも・・・?!なんてね)

まぁ、まだ研4ですからね。この先上達してくれればいいなぁと思いました。

 

紅緒をめぐって少尉の恋のライバル的存在となる青江冬星(あおえとうせい)は、ちなつさん(鳳月杏)が麗しく演じてられました。原作よりは出番がどうしてもストーリー上少なくなってしまうのですが、それでもちなつさんのかっこよさは目立ってました。1幕はプロローグを含め2回ぐらいしか出番がないですが、その分2幕ではカッコおもしろい(←コメディなので)ちなつさんを堪能できます。(*´꒳`*)

あんな、マンガでしか通用しない髪型をかっこよく仕上げてくるあたりが、流石ですねっ!(≧∀≦)

お歌も、れいちゃんがアレレ(苦笑)な分、ちなつさんが歌うと安心できるし。苦笑

 

マイティー(水美 舞斗)演じる鬼島軍曹も原作ほどカッコイイシーンはなかったけど、イメージどおりのスタイルでかっこよかったです。前回の本公演(邪馬台国の風)に続き、ちょっと笑えるシーンもありつつ。マイティーコメディ上手ですね。(やっぱり関西人だからでしょうかね~)

 

男役なんだか女役なんだか大変な歌舞伎役者の蘭丸をちょうど良い感じに演じてたのが、個人的に注目してる聖乃あすかくんです。カッコイイ役ではないんだけど、お役のせいか凄い目立ってました。気の弱い蘭丸をホント上手に演じてらした。まだ100期ですからね~凄いですね。将来が楽しみですね。(´∀`)

  

紅緒の親友のを演じるしろきみちゃん(城妃 美伶)と、芸者の吉次役べーちゃん(桜咲 彩花)は、はなちゃんと違いヒロイン経験の差でしょうか、安心して観てられましたね。

ただ、個人的にはべーちゃんには日陰者は似合わない気がしました。だって、ちゃんとしたご婦人に見えるんだもん(苦笑)

でも、宝塚の娘役は男役ありきだから、タイミングを逃してしまった2人は、きっともうトップになることはないでしょうね。。。。

 

 

メインキャスト以外にも原作ファンも満足しそうなキャラクターはちゃんと抑えてて、見ごたえ十分だったなぁ~と思います。(って原作は最近読んだくせに偉そうに語る私。苦笑)

ただし、原作(単行本8冊分らしい)を、纏めている分、お話は軽く仕上がってますけど、気楽に観れるエンターテイメント作品としては良かったと思います。

 

強いて公演の残念な事を言えば、フィナーレがなかったのでれいちゃんのダンスが堪能できなかったことかな。

 

 

 

ミュージカル浪漫 『はいからさんが通る
原作:大和 和紀
脚本・演出:小柳 奈穂子

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