宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

幕末太陽傳

観劇の感想を書こう書こうと思ってたのですが、ちょっとmy初日から時間が経ってしまいました。( ̄▽ ̄;)苦笑

そうこうしている内に、ムラ(宝塚大劇場)での公演もいよいよ後半に入ってきましたね。

ちぎみゆコンビ(早霧せいな・咲妃みゆ)がこれでもう見れなくなると思うと寂しくなりますね。(´A`。)

 

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 さて、「幕末太陽傳」ですが、落語を基にした同名の日本映画の舞台化作品です。

漫画原作の「伯爵令嬢」から始まって、「ルパン三世」「るろうに剣心」「ローマの休日」と原作物が多かったちぎみゆコンビでしたが、退団公演も原作物。しかも、コメディとは、ホントちぎちゃんらしい幕引きですよね。

 

原作になっている映画は観ていないのですが、昨年演目が発表された際にちょうど「幕末太陽傳」の元ネタになっている落語が出てくる漫画を読んでいて、(個人的に)奇遇だなぁ~と思ったものです。

「昭和元禄落語心中」既刊・関連作品一覧|講談社コミックプラス

これ読んでる時は、落語にちょっと興味を持ったんですよね。寄席でも行ってみようかなって。

結局行かなかったけど。苦笑

そういえば、世間では落語ブームなるものが起きてるとか。

まぁ、こちらの漫画は落語家さんのお話なので、落語に興味を持つのはある意味自然の流れですかね。

 

さて、舞台の感想ですが、初見では結構登場人物が多いなぁ~って印象でした。

品川宿にある「相模屋」を舞台に、ちぎちゃん演じる居残り佐平次が次々起こる問題を解決するって話なのですが、基本的に群集劇なので、オープニングから舞台上のあちこちでいろいろ起きてるわけです。

まぁ、原作映画自体いくつかの落語演目(ネタ)からできてるんだから、当然といえば当然なんですけどね。(^^;

初心者の宝塚観劇あるあるだと思うのですが、あまり生徒さん(ジェンヌ)のお顔って判別できなくないですか?

もちろん同じ作品でなくても観劇回数を重ねたり、宝塚に詳しくなれば直ぐ分かると思うのですが、(今回は和物なので若干違うとはいえ)あの独特の宝塚メイクって目が慣れてない観客には個々の生徒さん判別できないと思うんですよね。

その上今回は、いろんなことが舞台上で起きてるから1回の観劇では全部観きれないかな。と言うのが全体の感想ですね。

いや、途中からそういうことだったのかぁ~ってなったりするんですけど、じゃぁ、伏線となってた部分を見返したいってなるじゃないですか?なので、観劇するなら少なくとも2回は観たいですね。

 

居残り佐平次早霧せいな

宝塚の舞台ってトップスターが舞台上に最初に現れた時って拍手が起こるじゃないですか?でも、今回はトップスター然としての登場でもないので一番最初に出てくるシーンは(全体を通して言えますが)佐平次がひょうひょうとしてるので、主はあやうく見落とすところでした。特に舞台上では別の事件が起きてますし。苦笑

いや、2回目?の登場シーンではいつものように拍手起こってますけどね。

ちぎちゃんってこんなに顔芸したっけ?ってくらい意外と表情で笑わせてくれます。

あと、意外とアドリブをしてるんですよね~アドリブ台詞は何ヶ所かあるので公演ごとにそれも楽しみです。

  

おそめ(咲妃みゆ)

ゆうみちゃん演じる女郎おそめはとにかく綺麗でかわいらしい (〃∇〃 )

カラフルな女郎のお着物が凄く似合ってる。

あと、お芝居の中でのお歌のシーンとか、凄い好きです。ちょっと低めのお声でJazz調の曲を歌ってるんですが綺麗でかっこいい。

今回の公演では喉の調子も良いみたいですし

宝塚の娘役としては、おそらく珍しい女郎役での退団公演となりますが、とても上手に演じてらして卒業してもどこかの舞台等でゆうみちゃんの演技を観たいと思わせてくれました。

 

高杉晋作(望海風斗)

有名な都々逸と台詞が出てきますね。特に都々逸「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」は、ちょこちょこでてきますし、こはるが「三枚起請」で言うシーンは印象に残りました。(あっ、これはだいもんの感想ではないですねっ 汗)

だいもん演じる高杉晋作とその仲間の長州藩士は最初の出番のEvolutionが一番印象的かなぁ~っていっても、その歌も前編はむしろカリ(煌羽レオ)が目立ってるかな?

まぁ、なんだかんだ言っても、だいもんが歌いだしたら誰もだいもんにはかないませんけどね~ 苦笑

最後のトリデンテで歌う場面とか、やっぱりステキですしねぇ〜(*´꒳`*)

映画でも石原裕次郎さん演じる高杉晋作は特別出演だかで、そんなに出番がなかったらしいですし。

だからか、だいもんもそこまで出番がないんです。いや、あるにはあるけど、そんなにない(←どっちだよ) 

 

こはる(星乃あんり)

あんりちゃんも今回の公演で退団されてしまうひとりです。

結構おいしいお役を貰ってたと思います。おそめを抜いて板頭になったこまっしゃくれた女郎を上手に演じてらした。そして、かわいかった。あんりちゃんって童顔だから、かわいいくて小生意気なこういうお役似合うんですよね~ (*´ー`*)

そのくせ、想いを寄せてるっぽいだいもん相手には色っぽい声で話したりね。笑

  

徳三郎(彩風咲奈)

相模屋の放蕩息子徳三郎を演じてるのは、今回から正3番手になった さきちゃんです。今回の公演では初日から約4日ほど休演されて本当に心配しましたが、休演していたことを忘れるくらい元気にバカ息子(笑)を演じてらっしゃいます。

りーしゃ(透真かずき)演じる番頭の善八に甘えたり、みとさん(梨花ますみ)に小遣いをせびったり、ホントどうしようもないのですが、どこな憎めない愛すべきバカ息子を上手に演じてらっしゃいました(о´∀`о)

お芝居中盤での祭りのシーンがやっぱり好きなシーンですね。あと、意外と最初の方のシーンがなんだかかわいくて好きです。あの吉原帰りを見咎められた後の場面。

 

おひさ(真彩希帆)

星組から組替えとなってこれが雪組生として最初の舞台ですね。

主は元々そんなにまあやちゃんのコトは知らないのですが、友だちがまあやちゃん好きだったのでお名前はなんとなく知ってた感じですね。

で、今回のおひさですが、父親の借金の方に女郎に落とされるかもしれない状況になっても、ある意味自力で何とかしちゃうあたり、まだ若いのに凄いしっかりしてる。そして、まあやちゃんもまだまだ研6とは思えないほどしっかりされてる印象。お役のせいなのかまあやちゃんの印象なのかは分かりませんが。

博打で借金抱えちゃうダメな父親がいるのに、放蕩息子の徳三郎を好きになるあたり、いわゆるダメンズ好きというかなんというか。。。。まぁ、そういう人って以外と女性側はしっかりしてますからね。結婚後徳三郎は確実に尻にしかれることでしょう。苦笑

あと、個人的感想ですが、かつらが大きいのかまあやちゃんの頭が大きく見えちゃうんですよね~

でも、ショーの時はそんなことなかったので、やっぱりかつらのせいですかね?

お芝居、ショーと観て、まあやちゃんは和物より洋物のほうが似合うなぁ~と思いました。

  

貸本屋金造(鳳翔大)

大ちゃんもこれが退団公演となりますが、出番が少なかった前回のケイレブと思うと、今回はずいぶん美味しい役を貰ってたと思います。品川心中の場面はある意味ベタですが面白いです。

身長高いくせに気弱な金造が良かったです。でも、金ちゃんのどこがおそめの言うようにゲスなのか主には分からなかったです。仕返しに来ちゃうところとかかしら?でも、あれは仕返ししたいですよね。苦笑

 

鬼島又兵衛(香綾しずる)

がおりも退団メンバーのひとりですね。がおりは最近けっこう好きだったので退団するのが残念でならないのです。

今回も、凄いいい味出してた!

お芝居前半はほんのちょろっとしか出番がないのですが、最後のシーンは個人的には一番面白かったです。(≧∀≦)

あの「鬼島又兵衛52歳 鬼の目にも涙~」は名台詞ですよね。

前半にちょこっと出てくるシーンも2回目以降は注目してみちゃう。ちゃっかり祭りのシーンにもいるし(笑

 

久坂玄瑞(彩凪翔)

コメディ色炸裂の本作の中で唯一格好いいお役なのがもしかしたら翔ちゃん演じる久坂かも・・・?と思います。(あっ、だいもんもでしたっけ。苦笑)

でもね~~~~~。はっきり言って出番があんまりないし、目立ってないんですよね。存在感が薄い(小声)

まぁ、今回はけっこう美味しい役が上級生に回ってますし、仕方がないのかもしれませんけどね。。。。( ̄▽ ̄;)

 

倉造息子清七(永久輝せあ)

三枚起請」で、実の父親とこはるをとりあう息子役で、これがなかなか面白かったですね。

ちぎちゃんコト佐平次が活躍する場面でもありますしね。

 

 

って、お話に出てくる主要キャストだけでもこんなにたくさん!

1回の観劇だけではもったいないかもしれません。

とはいえ、ムラはともかく東宝東京宝塚劇場)は基本チケ難ですし、さらに今回はトップコンビの退団公演、2回以上観るのは大変かもしれませんね。ムラならまだ当日券なども狙えるんですけどね。

ストーリー的には、まぁコメディですし気楽に見れる感じですかね。

退団公演らしい湿っぽい演出もないですし。(退団者が良い役貰ってるくらいでしょうか)

その代わり、ショーでは退団色が割りとありますね。

 

それではショーについてはまた次のページで。

 

 

 幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)
~原作 映画「幕末太陽傳」~
脚本・演出/小柳 奈穂子

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