宝塚観劇の日々

宝塚と観劇の日々

宝塚を中心に観劇の感想などを備忘録的に。。。

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」

今回はミュージカル「サムシング・ロッテン!」を観に行ってきました。
有名なミュージカル作品のオマージュがちりばめられていたり、アドリブも満載ってことでちょっと楽しみにしてた作品。

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冒頭、アンサンブルのみなさんによる「Welcome to the Renaissance」で、おぉ~ミュージカルが始まるぅ~っとなるのですが、意外とセリフ芝居も多い舞台でした。
ほら、アドリブとかそういうのはセリフ部分になるからって事でしょうか。

ネタバレ含む個人的な感想です。

ニック(ニック)とナイジェル(平方元基)のボトム兄弟の劇団のパトロンであるクラファムが出てくる場面と、ニックの妻のビー(瀬奈じゅん)。そして、ノストラダムス橋本さとし)が笑わしてくれます。

あぁ、それにしても中川アッキーの可愛らしい事っ!!!
ライバルのシェイクスピア西川貴教)が成功しているのが許せないニックの「嫌いだシェイクスピア/God, I Hate Shakespeare」も嫉妬心丸出しなのに、憎めない(可愛い)

仕事(脚本)がなかなかうまくいかないニックを支えようとするビーの「右腕になる/Right Hand Man」前後のやり取りがヤバい。
まさかベルサイユのばらのあの場面が、この舞台で見られるとは。初めてベルばらを観る人が思うであろうことをまるでコントのようにっ!
ビーはこの後も、ニックを支えようとちょこちょこ出てくるんですけど、どれも面白いしチャーミング。

ニックが未来を観てもらいに予言者ノストラダムスに会いに行く場面で、あの360度客席が回転する『IHIステージアラウンド東京』についての所とか、私はあの劇場に行ったことはないのですが(興味はあった)、演じる側からはそんな苦労があるんだなぁ~とか思いながらも笑わせてもらったわ。
ミュージカル/A Musical」を歌ながら、ミュージカルとは?を説明するんだけど、その間にもちょこちょこミュージカル作品ネタをぶっこんでくるんですよね。さすが橋本さんっ!(いや、全部がアドリブではないんでしょうが。笑)
楽曲自体は華やかな盛り上がるソングなので、この場面は観ていて心が踊りますね。

ニックたち劇団員がパトロンの前で「ペスト/The Black Death」披露する場面、ヤバい。めっちゃ盛り上がる。疫病の事を歌ってるのになにこの盛り上がる楽曲!
ヤバい場面なのに、それを真面目に演じちゃうアッキーも最高。
ってか、民衆の歌もベトナム戦争も1789も聞きたかったぁ~~(時代背景まるっとムシだけど)
2幕の「たまご!/It's Eggs!」とか「オムレット作ろう/Make an Omelette」とか、バカバカしい楽曲なのにみんな真面目に歌って踊って。歌詞をちゃんと聴くと超くだらない。

ニックの弟で、実はこっちのほうが才能がある脚本家で詩人のナイジェル。彼が運命の恋人ポーシャ(清水くるみ)と出会うのですが、彼女は舞台などを忌み嫌う清教徒の指導者の娘で、だけど本当は舞台も詩も大好きでナイジェルとすっかり意気投合するんだけど、ポーシャのハイテンションぶりがヤバい。(イっちゃってる)笑
可愛らしいお顔をされているのに、元基くん同様顔芸が凄い。
これって、あれかな?演出家が演者に顔芸させるのが上手い福田さんだから??
他の作品で元基くん観た際はそんなに感じなかったんですけど、ナイジェルだけ突出して長身ので、しかもアッキーの弟だし、なんか自信なさげでオドオドしてて。(それも可愛い)
ちなみに、唯一歌詞もちゃんとしてて良い曲を歌うのはナイジェルですね。

そしてわれらがスーパースターシェイクスピア(笑)が満を持して登場するのですが、私、西川さんを舞台で観るの初めてだったのですが、いや、小柄なアッキーよりも随分小さくてびっくりっ!ヒール履いてたけど、それでも随分ちっさい。
それは西川さん魅力を半減させるものではないんでしょうけど、個人的にはあまりにも舞台映えしない(失礼)その姿にびっくりしました。
まぁ、それでもシェイクスピアのコンサート状態の「ウィル・パワー/Will Power」は凄かったですけどね。ナイジェルもポーシャもノリノリで。
しかし、さすがバラエティなどでアドリブに慣れているからか、賞が取りたいとか、消臭力とかぶっこんで来るのは流石というかなんというか。苦笑

しかし、2幕でボトム兄弟を偵察するために変装して劇団に入り込む西川さんも可愛らしくてねぇ~。でも、その変装も子どもなのにもじゃもじゃの髭面なんですよね。そして筋肉ムキムキの自分に対する自虐ネタか。


しかし、どう考えてもおかしな作品『オムレット』(ハムレットをいろんな意味で間違えた)を頑なに公演しようとするニック(劇団)にどうなるんだろう???と思っていたのですが、そこはちゃんと物語として終わってて良かったぁ~
『オムレット』はハチャメチャだったけど。

でも、アッキーと西川さんは底抜けに可愛かったっ!!



ミュージカル「サムシング・ロッテン!」
作詞・作曲:ウェイン・カークパトリック、ケイリー・カークパトリック
脚本:ケイリー・カークパトリック、ジョン・オファレル
演出・上演台本:福田雄一
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